2021年の開幕が予定されている電動SUVによるオフロードレース『Extreme E(エクストリームE)』へ、ABBフォーミュラE選手権でも活躍を演じるアプト・スポーツラインが参戦を表明。ユニークなコンセプトのEVオフロード選手権初年度シーズンに挑むこととなった。
2019年1月末にラウンチパーティが開かれたエクストリームEは、7月初旬にイギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場にて、シリーズ初年度に使用されるスパーク・レーシング・テクノロジーズ社製のベースマシン『Odyssey 21(オデッセイ21)』が公開されている。
マシンお披露目の翌週となる7月10日にシリーズへの本格参入をアナウンスしたアプト・スポーツラインは、ドイツに拠点を構える名チューナーとしてフォルクスワーゲン・アウディ・グループを中心に、70年以上にわたってモータースポーツ活動を続けてきた。
複数のカテゴリーやジャンルを超えて成功を収めてきた同社は、DTMドイツ・ツーリングカー選手権で5度のタイトルを獲得。近年では電動フォーミュラの世界で、アウディのファクトリープログラムであるアウディスポーツ・アプト・シェフラーのチームオペレーションを担当し、2016/17年シーズンにはルーカス・ディ・グラッシのチャンピオン獲得を支えたほか、2017/18年シーズンにはチームタイトルを獲得している。
フォーミュラEの創設者兼CEOであり、新生エクストリームEのファウンダーでもあるアレハンドロ・アガグは、アプト・スポーツラインの参戦表明に際し「シリーズに参戦表明した最初のチームのひとつとして、彼らを歓迎する」とコメントした。
「アプト・スポーツラインは今から約6年ほど前、当時まったく新たなコンセプトを打ち出して立ち上げたフォーミュラEの理念にコミットし、参戦意思を示してくれた最初のチームのひとつでもあった」
「彼らのチームは、フォーミュラE、DTM、さらにその他トップクラスの選手権で長年にわたって大きな成功を収めてきた。そして今後は、過酷な環境と真っ向勝負のフォーマット、真の創意工夫を必要とするエクストリームEの技術開発というユニークな挑戦が待ち受ける」