昨年度からTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにて欧州でトレーニング中の勝田貴元、新井大輝の次世代日本人ラリーストのホープたちが、9月23-24日に開催されたフィンランドラリー選手権最終戦『ピレリ・ラリー』に、練習車のフォード・フィエスタR5で出場。勝田貴元/ダニエル・バリット組は総合11位、クラス8位で完走。新井大輝/グレン・マクニール組は総合3位、クラス3位に入賞し、1年間の成長の証を刻んでみせた。
WRC世界ラリー選手権のラリー・フィンランドの旧ステージも組み込んだSS総距離120.59kmで争われる2日間のイベントは、フィンランドのタンペレ市を中心に9つのステージが設定された。例のごとく、国内戦とはいえハイアベレージ設定に加え、フィンランド特有の3次元的なアンジュレーションへの想像力と攻略法が問われるミックス・サーフェース・イベントとなっている。
2本のSSのみとなったデイ1では両者ともに堅実な走りをみせ、新井はクラス6番手、勝田は13番手で終え、ラリー本番となるデイ2へ歩を進めた。
迎えたデイ2、オープニングのSS3で新井はこのステージを知り尽くした地元ドライバー陣を抑えてトップタイムをマーク。「コ・ドライバーのグレンと一緒にこれまで色々工夫してきたペースノートが完璧に働いた結果です」と、自身のドライビングに手応えをつかむと、今季新設されたSS8とSS9でも連続トップタイムを記録。明らかにフィンランドのステージに順応し、ノウハウを積み重ねた成果が現れた走りを披露した。