WRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドのデイ2が8月2日に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が前日の総合8番手から首位に浮上するとともに、クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2番手となり競技2日目をワン・ツーで終えた。また、ランキングトップを走るオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)も、ラトバラからわずか2.6秒差の総合4番手につけている。
トヨタにとってホームイベントとなるラリー・フィンランド。その競技2日目はSS2“オイッティラ”でスタートし、ユバスキュラ市街地に設定されたSS11“ハルユ2”まで合計10本のSSで争われた。
初日を総合2番手で終えたタナクは、出走順で不利となる1番手スタートながらこのSS2で2番手タイムを刻み、ライバルのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)を交わして総合首位に浮上する。さらに、SS5ではベストタイムを記録しSS6終了時点までトップの座を守ってみせた。
しかし、午後の再走ステージでは路面に深い轍が刻まれ、その影響もあって思うようにタイムが伸びず。SS7で首位の座をラトバラに明け渡したほか、さらに2台に交わされ総合4位でデイ2を終えている。
一方、前日の8番手から大きく順位を上げたのはラトバラ。母国戦に臨む彼は10本のSSの内6SSでステージ優勝を果たすスピードをみせ、午後のSS7で総合首位に立つと順位をキープしたまま一日を無事に走り終えた。
ラトバラとわずか1.2秒差の総合2番手となったミークもSS3、SS9でベストタイムを刻むなど持ち前のスピードを発揮。僚友たちとともにトヨタの表彰台独占に向けて好位置につけている。
「本当に良い1日だった。いくつかのステージでは少し遅れたが、全体的には力強く走ることができた」と語るのは、2日目を終えて首位に立ったラトバラ。
「タイム差が本当に小さく、大きなプレッシャーを感じながらの走行になった。しかし、そのような状況でも高いスピードを維持し、大きなミスをすることなくギャップを築けたことに満足しているんだ」