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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.08.05 12:35
更新日: 2019.08.05 12:52

WRC:トヨタ、タナクとラトバラが1-3フィニッシュ。「ホーム3連勝は別格」とマキネン

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ラリー/WRC | WRC:トヨタ、タナクとラトバラが1-3フィニッシュ。「ホーム3連勝は別格」とマキネン

 WRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドは8月4日、競技最終日のSS20~23が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位の座を譲ることなく優勝を飾り、見事大会2連覇を達成した。僚友のヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)も堅実な走りで総合3番手をキープし、2019年シーズン初となるポディウムフィニッシュを果たした。なお、3台目のヤリスWRCを駆るクリス・ミークは前日のクラッシュから再出走したものの、最終日もクルマを壊してしまいリタイアを喫している。

 1日に開幕したラリー・フィンランドはトミ・マキネン率いるトヨタラリーチームにとって“ホームイベント”となる一戦だ。トヨタが世界選手権に復帰した2017年以降の2年間は、いずれもヤリスWRCが優勝を飾っている。

 そんななか迎えた今大会でもトヨタは初日から速さをみせ、3日目途中まで3台がトップ4を争うなど表彰台独占も期待された。しかし、その競技3日目にラトバラとミークにアクシデントが発生。ミークは車両の足回りを損傷したためデイリタイアを余儀なくされた。

 それでも、トップ3に2台が残ったトヨタ勢は首位で最終日を迎えたタナクが、SS20でベストタイムを記録し2番手につけるエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)とのギャップを20秒に広げてみせる。波に乗るタナクは最終パワーステージのSS23でも最速タイムをマーク。最終的に2位に25.6秒の差をつけて2019年シーズン4勝目を挙げた。

 元トヨタドライバーで2017年のラリー・フィンランドウイナーであるラッピと12.4秒差の総合3番手でデイ4をスタートしたラトバラは、SS21で今大会8度目のステージ優勝を記録するなど、こちらも光る速さを披露。逆転こそ叶わなかったものの、今季初の表彰台を母国フィンランドで獲得している。

 なお、前日のクラッシュからマシンを修復しデイ4で再出走を果たしたミークは、SS22でコーナー内側の石にクルマの左フロントをヒットさせたことで再び走行不能に。今大会の完走を逃すこととなった。

 この結果、トヨタはマニュファクチャラーズランキングのポイントを伸ばし、ラインキング首位に立つヒュンダイ・モータースポーツとの差を24ポイントに縮めることに成功した。また、ドライバーズランキングではタナクが優勝の25点とパワーステージ1位のボーナスポイント5点を加えた30ポイントをフルマークを果たしたことで、今大会開始時点で4ポイントだったランキング2位のセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)とのポイント差を22に広げている。

■今季初表彰台のラトバラ「この結果が、今後も上位争いができる自信になる」

WRC第10戦フィンランドで2019年シーズン4勝目を挙げたオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC第10戦フィンランドで2019年シーズン4勝目を挙げたオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
ラリー・フィンランドにはタナク応援するファンが多数来訪する
ラリー・フィンランドにはタナク応援するファンが多数来訪する。
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)


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