WRC世界ラリー選手権第10戦ドイツは8月25日、デイ4のSS16~19が行われ、初日から首位を守ったオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が大量リードのまま優勝。ラリー・ドイチェランド3連覇を果たした。トヨタはクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)が2位、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)も3位につけ、今大会の表彰台を独占する歴史的勝利を飾った。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合優勝
「チームにとって最高の結果が得られたので、今晩は盛大に祝勝会が開かれるだろうし、ドイツのTMGを訪れる明日もきっとそうなるだろうね」
「今シーズンはまだ4戦残っているので、集中力を保ち続けベストを尽くして戦わなければならない。選手権争いは依然緊迫しており、決して簡単ではないことを今週末改めて実感した」
「我々はつねに最速だったわけではないが、ライバルよりも安定していたことが勝利に繋がったと思う。デイ3が戦いの山場であり、今日は確実にワン・ツー・スリー・フィニッシュするために走ったよ」
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合3位
「ワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成し、これ以上望むべくもない完璧なリザルトになった! クルマはパーフェクトで、問題も何も起こらず本当に良い週末だったよ」
「いくつかのステージはあまり上手く走れなかったけれど、その次のステージで挽回することができた」
「今朝最初のステージは少し慎重に走り過ぎたが、もっと攻めて走った方が良いと気づき、その後は順調だったね。フィンランドに続き表彰台に立つことができて本当にうれしく思っているんだ」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合2位
「今シーズンは少なくとも4~5回、恐らく6回は表彰台に立てていたはずだったが、トラブルや自分のミスで実現せず、ようやく表彰台フィニッシュを飾ることができた」
「表彰台に立ち、多くのポイントをトヨタにもたらし、ワン・ツー・スリー・フィニッシュを飾るなど特別な週末になったよ。チームが最大ポイントを獲得できたのは、マニュファクチャラー選手権にとって非常に重要だ」
「週末を通してヤリスWRCのフィーリングは素晴らしく、自信を持って走ることができたし、とてもリラックスした状態で高い次元でスピードを維持できた」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合5位
「この週末は完全に、可能な限りすべての力を尽くしたよ。精一杯努力したし、マシンと僕たちが持てるすべてのパフォーマンスを引き出すことができたと思う」
「正直なところ、今週末は優勝を目指して戦うことができたはずだ。土曜のバウムホルダーでパンクという不運に見舞われてしまっただけなんだ」
「不運に苦しんだのは僕たちだけではない。これもラリーの一部だし、それがどれだけ辛くとも受け入れなければならない。今日はラリーを完走できたことを喜んでいるよ」
「走行中のフィーリングが良かったから、パワーステージではプッシュして(トップタイムをマークし)チャンピオンシップにおいて重要なポイントを追加することができた」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合4位
「残念ながら、僕たちのラリーは金曜日のメカニカルトラブルの影響を受けてしまった。あのトラブルについては打つ手がなかった。チームはとても落胆している」
「でも、僕たちは今週末のポジティブな側面を見る必要があるよ。一番重要なのは、ターマックにおいてマシンのパフォーマンスに改善がみられたことだ」
「チームのハードワークのおかげで、今ではターマックでも競争力を発揮できる。最終日午前のすべてのステージでトップタイムを出すことができたから、今後のラリーには大きな期待が持てるよ!」
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合7位
「僕たちにとって今シーズン初となるターマックイベントは、決して楽なものではなかったが、それでも進歩することができた」
「今回はマシンのフィーリングとドライビングスタイルを改善することに力を注いだ。ここドイツで直面する多様なターマックステージに適応させようとしていたんだ」
「この週末の間に進歩があったが、まだ完全ではない。パワーステージでは、落ち着いたペースで、ミスを犯さず、総合順位でオジエを僕たちの後ろに抑えておくために必要なことをしたよ」