2020年の日本開催も現実味を帯びてきているWRC世界ラリー選手権。今回は国内でも人気が再燃しつつあるラリーを2001年からフォローし、2008~16年にはWRC見たさにイギリス・ロンドンで居を構えていたラリー好き『CHOCOサイダー』さんが、生粋のラリー好きならではの目線で現地の雰囲気をお届けします。
前戦ラリー・ドイチェランドでソーセージとワインを満喫したCHOCOサイダーさん。今回はアジアとヨーロッパの玄関口とも称されるWRC第11戦トルコを訪れました。現地の雰囲気を、ごゆるりとお楽しみください。
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トルコ・イスタンブールから南へ飛び、やって来ましたラリー・ターキー(ラリー・トルコ)。ホストタウンはリゾート地のマルマリスです。サービスパークから宿へ帰る度に、眼下に広がる美しい景色を観ると、旅の疲れも吹き飛びます。
木曜日のスーパーSSは、まさにマルマリスの街のど真ん中が舞台。ビーチの横をラリーカーが全開で駆け抜けます。
ちなみに街中のいたるところにポスターが掲げられております。開催地域の理解と協力なしには、ラリー競技は成り立ちませんからね。
スタート時間が近づくとコース脇には人がびっしり。すこしでも視界を確保しようと、屋根の上はもちろん、看板や噴水など、少しでも高いところに行こうとするファンも。
遠くから私のカメラに反応してくさったトルコの美人お姉さま方。ラリーの迫力に興奮して川に落ちてしまわないか心配でした……。
WRCのどのラウンドでも圧倒的な人数を誇るエストニア応援団。スタンド席後方では他国の国旗を圧倒する数で応援しています。
そんなエストニア応援団から、可愛らしい女の子とお父さま(?)をパシャリ。家族でWRCを観戦、なんとも微笑ましいです。
ラリー・トルコのSS1は、昨年と同じくないとステージでしたが、相当な盛り上がり。街のなかで行われるステージは、ラリーやモータースポーツをあまり知らない人も気軽に楽しめるのが醍醐味です。
ラリー・ジャパンが復活した暁には、こういったステージもあるといろいろな人に興味を持っていただけるのではないかしら……。
今回のラリー・トルコのように、欧州圏外で行われるラウンドで気になるのが、チームのホスピタリティやテント。シトロエンやTOYOTA GAZOO Racing WRT、ヒュンダイは通常どおりの設備を持ち込んでいましたが、唯一Mスポーツはドーム型テント!
移動時にどこまでコンパクトになるのか気になるところですが、2020年開催が噂されるラリー・ジャパンで、このドーム型テントが見られるでしょうか。
そんなドーム型テントの前には気合十分なポンタス・ティデマンドサポーターの姿も。よくよく見ると、ティデマンドの出身国であるスウェーデン国旗だけではなく、コドライバーを務めるオーラ・フローネの出身国であるノルウェー国旗に、さらにはフィンランド国旗まで!旗の並びも中央がスウェーデンとなっていて、地図どおりの配置でした。
このティデマンドサポーターのおふたり、最終日にも見かけましたが、浴びるようにビールを飲んでいたのが印象的。
今年も連日30度超えの暑さとなったトルコですが、Mスポーツのホスピタリティは窓全開のオープンエアーで快適そう。いまだにエアコン未設置の家庭が多いというイギリスを拠点とするMスポーツならではでしょうか。