2019年のWRC世界ラリー選手権第12戦ラリーGBは10月6日、SS18~22が行われる競技最終日を迎え、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が2019年シーズン6勝目を飾った。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合1位
「優勝できて最高の気分だ。我々のために、多くの人が働き努力を続けてきたから、最大ポイント獲得でそれに報いることができてうれしく思う。パワーステージではクルマに大きな自信を感じていたから、フルポイント獲得の好機を逃すわけにはいかなかった」
「我々のチームは“pushing the limits for better”というスローガンを掲げているが、自分もつねにベストを尽くそうと努力している。今シーズンはまだ2戦残っており、何も決まってはいないから、これからも集中して攻め続ける必要がある」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合4位
「金曜日の大部分をリードしていたから、総合4位という結果は少々残念ではあるが、それでも満足している。今週末は本当に難しいコンディションでの戦いだった。大きく遅れたわけではなく、土曜日(競技3日目)に少しペースが足らなかっただけだが、それでもチームに多くのポイントをもたらすことができた」
「オットの優勝をうれしく思うし、マニュファクチャラーズチャンピオンシップでトップとの差を縮めることができたら、収穫の多い週末になったと思う。残る2戦、まずはスペインで力強く戦い、いい形でシーズンを終えられることを願っているよ」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合2位
「今週末はこれ以上ないほどの力を尽くしたよ。最初のステージからトリッキーなコンディションのなかで厳しい戦いになったし、信じられないほどの接戦だった。自分たちのパフォーマンスには満足できるが、最終結果については残念に思っている」
「今週末は(オット)タナクより上位でフィニッシュすべきだったんだ。できることはすべてやったけれど、優勝を達成することはできなかった。チャンピオンシップはこれからスペインへ舞台を移す。そこでは、タイトル獲得の希望を持ち続けるために、彼よりポイントを取らなければならないことは分かっている。ラリーではあらゆることが起きるから、僕たちは決して諦めないよ」
●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合8位
「昨日のクラッシュした後、今日の走行に間に合うようマシンを修理し。準備してくれたチームに本当に感謝したい。ヒュンダイi20クーペWRCで本来の調子を発揮できた。ラリーに戻り、トラブルなく終えることができて良かったよ」
「土曜日(競技3日目)はとても期待外れだった。あのミスがなければ、今週末は先頭集団で戦うことができたはずだと思うんだ。このラリーにヒュンダイ・モータースポーツとともに参加できることは喜びだ。素晴らしいマシンで見事なウェールズ・ラリーGBのステージを走れたからね」
「リザルトという面では、何が可能だったかと考えてしまうかもしれないけれど、何が起きようと多くのモチベーションを得ることができたのは確かだよ」
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合6位
「全体として重要なことは、マニュファクチャラーズチャンピオンシップのためにいくらかでもポイントを獲得したことだ。ラリー全体を振り返ると、僕たちは金曜日(競技2日目)にタイムを失いすぎてしまった。状況は改善し、土曜日(競技3日目)は特に午後にステージ優勝を果たしたりして、調子が良かった」
「競技最終日の目標は総合5位の座をエルフィン(エバンス)から守ることだったが、残念ながらそれは果たすことができなかった。間違ったタイヤ選択をしていたんだ。SS21で反撃に出ようとしたが、分岐でミスをしてしまい、そこからは失ったタイムを取り戻そうとするのはリスクが高すぎた」
「総合6位では望んでいたような多くのポイントを獲得できないかもしれないが、シーズンのこの段階ではすべてのポイントがとても重要だ」