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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.10.10 13:27

WRC:シュコダのロバンペラが2019年5勝目でWRC2プロ王者に。19歳の戴冠はシリーズ最年少記録

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ラリー/WRC | WRC:シュコダのロバンペラが2019年5勝目でWRC2プロ王者に。19歳の戴冠はシリーズ最年少記録

 シュコダ・モータースポーツからWRC世界ラリー選手権のWRC2プロクラスに参戦しているカッレ・ロバンペラ(シュコダ・ファビアR5)が、10月3~6日に行われたシリーズ第12戦ラリーGBでクラス優勝してシーズン5勝目を挙げ、クラスチャンピオンに輝いた。

 ラリードライバーのハリ・ロバンペラを父に持つカッレは2000年生まれの19歳。WRCには2017年に初参戦し、2018年はWRC2クラスでランキング3位を獲得、2019年はワークスチームがR5車両で争うWRC2プロを戦っている。

 カッレのパフォーマンスは若手ラリードライバーのなかでも抜きん出ており、過去にはTOYOTA GAZOO Racing WRTが獲得を目指しているのではないかとも噂された。

 そのカッレは第1戦モンテカルロ、第2戦スウェーデンでクラス2位表彰台を獲得すると、第6戦チリから第9戦フィンランドまでクラス4連勝を飾り、続く第10戦ドイツ、第11戦トルコも連続でクラス3位表彰台を獲得するなど、安定した走りでシーズンを戦ってきた。

 迎えた第12戦ラリーGBは降り続く雨の影響で路面がぬかるみ、滑りやすい難しいコンディションとなったが、カッレはSS1からクラス首位を確保する走りをみせる。途中SS9では右リヤタイヤがパンクするアクシデントがあり、チームメイトのヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)にトップの座を奪われたものの、SS11で奪還する。

WRC史上最年少でクラスチャンピオンに輝いたカッレ・ロバンペラ
WRC史上最年少でクラスチャンピオンに輝いたカッレ・ロバンペラ

 その後は着実にリードを広げ、最終日は「ラリーを楽しみながらマシンをフィニッシュまで運べば問題ないと思っていた」と盤石な走りでクラス優勝を飾った。

 この結果、カッレはシーズン残り2戦を残してクラスチャンピオンを確定。2019年にスタートしたWRC2プロの初代王者に輝いた。19歳でのチャンピオン獲得はWRC史上最年少記録となる。また同クラスは2020年から『WRC2』へ名称が変わるため、現在の『WRC2プロ』という名称では、カッレが唯一のチャンピオンとなる。

カッレ・ロバンペラがドライブするシュコダ・ファビアR5 Evo
カッレ・ロバンペラがドライブするシュコダ・ファビアR5 Evo

 シュコダ・モータースポーツを率いるミカル・フラバネクも「この週末は我々にとって最高の日々になった。マシンをドライブしたカッレたち、チームのエンジニア、メカニック、そのほかこの成功を支えてくれたすべての人々に心から感謝したい」と語っている。

ペター・ソルベルグがドライブしたフォルクスワーゲン・ポロGTI R5
ペター・ソルベルグがドライブしたフォルクスワーゲン・ポロGTI R5

 また、ラリーGBのWRC2クラスではスポット参戦したペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)がクラス2番手に18.8秒差をつける圧倒ぶりで優勝。2019年限りで世界選手権レベルのモータースポーツ活動からは身を引くとしているソルベルグが、その実力を改めて見せつける週末となった。

2019年のラリーGB、WRC2クラスを制したペター・ソルベルグ(中央)
2019年のラリーGB、WRC2クラスを制したペター・ソルベルグ(中央)


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