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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.10.28 18:11

電動ラリークロス『Projekt E』用、STARD製のEVフォード・フィエスタが実戦デビュー

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ラリー/WRC | 電動ラリークロス『Projekt E』用、STARD製のEVフォード・フィエスタが実戦デビュー

 2020年からWorldRX世界ラリークロス選手権の併催クラスとしての開催が予定されるフル電動車両による新カテゴリー『Projekt E』に向け、オーストリアのSTARDが製作したフォード・フィエスタRXスーパーカーのEV車両が、10月26日にルーマニアの首都ブカレストで実戦デビューを果たした。

 9月に開催された2019年WorldRX第9戦、ラトビア・リガのイベントで正式にアンベイルされたこの最新EVラリークロスカーは、元WRCドライバーのマンフレッド・ストール率いる技術集団、STARDの手によって開発された。

 彼らがWorldRXで走らせてきたフィエスタEvo.4のボディとシャシーをベースに、”REVelution”と呼ばれる電動パワートレインを搭載。150kWを発生する3モーターの構成で、総合出力は612馬力にも達する。

 ラウンチ以降の数週間で、STARD自身が“electRX”と呼ぶ最新デモカーは多くの走行機会をこなし、10月中旬にはメディアイベントも開催。それに先立ち、WRC世界ラリー選手権レギュラーで自身も地元ニュージーランドでモンスターEV開発を進めるヘイデン・パッドンがテストドライブも担当している。

 STARDの本拠地、オーストリア・ウィーンから南に100kmほどの位置にあるグラインバッハを訪れたパッドンは、プルーピンググラウンドであるPSレーシング・センターで初めてEVラリークロス車両のステアリングを握り、「これが未来に向けた方向性だし、技術の進化にワクワクした」と、そのファーストインプレッションを語った。

「すでにとてつもなく速いマシンだが、これからもっともっと速くなる。その可能性にも興奮するね。これまで量販EVは運転したことがあるけれど、こうした電動競技車両は初体験だった。誰もが言うように、圧倒的なトルクが瞬時のレスポンスで供給されるんだ」と続けたパッドン。

ラウンチに登場したSTARD代表マンフレッド・ストール(左)とIMGのポール・ベラミー
STARD製の最新EVラリークロス車両をテストしたのは、TitanRXなどにも参戦するヘイデン・パッドン
“REVelution”と呼ばれる電動パワートレインを搭載。150kWを発生する3モーターの構成で、総合出力は612HPにも達する


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