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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.11.14 16:24

WRC:豊田章男総代表、三冠達成は「一年後に日本で叶えたい」。チームは地元でチャリティ

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ラリー/WRC | WRC:豊田章男総代表、三冠達成は「一年後に日本で叶えたい」。チームは地元でチャリティ

 トヨタ自動車社長でWRC世界ラリー選手権を戦うTOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム総代表を務める豊田章男氏が、開催中止となった第14戦オーストラリアについてコメントを発表。「全タイトルを獲って喜ぶという目標は、一年後に日本で叶えたい」と2020年の王座奪還を誓った。

 全14戦で争われた2019年のWRC。その最終戦となるラリー・オーストラリアは11月14~17日の日程で開催される予定だった。

 2018年のマニュファクチャラーズチャンピオンであるトヨタは、ランキング首位のヒュンダイと18ポイント差のランキング2位で最終戦に臨み、逆転王座防衛を目指していた。

 しかし、ラリー・オーストラリアは同国東部のラリー開催地域周辺で発生している山火事の状況を鑑みて開催中止に。この結果、ヒュンダイが2019年のマニュファクチャラーズチャンピオンとなり、トヨタのタイトル防衛、そしてドライバーズタイトル、コドライバーズタイトルとの三冠獲得という目標は叶わなかった。

 豊田チーム総代表は11月14日付けで、WRC最終戦オーストラリアに関するコメントを発表。冒頭で「オーストラリア東部で発生中の森林火災の被害に遭われている皆さまにお見舞い申しあげます。また、この瞬間も、猛火と戦っている地元消防の方々に感謝すると共に、いち早い鎮火が実現できるよう祈念いたしております」と述べたあと、2019年シーズンを戦ったチームをねぎらった。

「スペインでのドライバー/コドライバータイトル獲得後、もうひとつのタイトルをオーストラリアで獲得しようと、チームは最大限の努力を続けてくれていました」

「本当であれば、週末に、それを果たし、その喜びの中で、チームのみんなに感謝の気持ちを伝えたいと思っておりましたが、ラリー・オーストラリアがキャンセルとなり、それを実現することはできません」

「全タイトルを獲って喜ぶという目標は、一年後に日本で叶えたいと思いますので、気持ちを切り替えて、また次の一年もみんなで頑張っていきましょう」

グッズにサインするヤリ-マティ・ラトバラ
グッズにサインするヤリ-マティ・ラトバラ
オーストラリアでチャリティイベントを行ったWRC参戦クルーたち
オーストラリアでチャリティイベントを行ったWRC参戦クルーたち
オーストラリアでチャリティイベントを行ったWRC参戦クルーたち
オーストラリアでチャリティイベントを行ったWRC参戦クルーたち

 大会に向けてすでに現地入りしていたチームは、ラリー期間中に用意していた食材を地元住民へ提供したほか、現地消防署に赴き、消火活動にあたる消防士を激励するなどの活動を行っている。

 豊田総代表は「私もSNSで、その様子を知りました。現場の判断で、すぐに動いてくれたのだと思います。トヨタを代表するメンバーが、こうして率先して行動してくれたこと、本当に嬉しく、そして誇らしく思います」と感謝を述べている。

「この素晴らしいメンバーと来年も戦っていけること本当に楽しみです。来年、ラリージャパンでは、みんなのそばに居ながら、一緒に戦えると思います。今年味わえなかった喜びを、なんとしてもみんなで味わいましょう」

 WRC参戦チームが現地で行ったチャリティイベントの様子は、TOYOTA GAZOO Racingの公式YouTubeチャンネルでも公開されている。

 11月14日に発表された豊田総代表のコメント全文は以下のとおり。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

オーストラリア東部で発生中の森林火災の被害に遭われている皆さまにお見舞い申しあげます。
また、この瞬間も、猛火と戦っている地元消防の方々に感謝すると共に、いち早い鎮火が実現できるよう祈念いたしております。

スペインでのドライバー/コ・ドライバータイトル獲得後、もうひとつのタイトルをオーストラリアで獲得しようと、チームは最大限の努力を続けてくれていました。

本当であれば、週末に、それを果たし、その喜びの中で、チームのみんなに感謝の気持ちを伝えたいと思っておりましたが、ラリー・オーストラリアがキャンセルとなり、それを実現することはできません。

この場を借りて、今年、一緒に戦ってくれたチーム全員に私からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのみんな、一年間、ヤリスを強くし続けてくれて、ありがとう。

全タイトルを獲って喜ぶという目標は、一年後に日本で叶えたいと思いますので、気持ちを切り替えて、また次の一年もみんなで頑張っていきましょう。

現地にいるチームのみんなは、オーストラリアの地でも、すぐに気持ちを切り替えてくれていました。
このことについても、お礼を言いたいと思います。

チームのみんなは、ラリー期間中のために用意していた食材を地元に提供したり、消防署に行って激励をしてくれたり、地元で困っている人たちのために、率先して動いてくれました。

私もSNSで、その様子を知りました。現場の判断で、すぐに動いてくれたのだと思います。 トヨタを代表するメンバーが、こうして率先して行動してくれたこと、本当に嬉しく、そして誇らしく思います。
チームのみんなに、本当に感謝します。ありがとう。

この素晴らしいメンバーと来年も戦っていけること本当に楽しみです。
来年、ラリージャパンでは、みんなのそばに居ながら、一緒に戦えると思います。
今年味わえなかった喜びを、なんとしてもみんなで味わいましょう。

最後になりましたが、応援いただいたファンの皆さま、熱い声援を1年間ありがとうございました。
皆さまが、もっともっと応援したくなるようなチームになれるよう、我々も努力を続けてまいりますので、引き続き、応援いただければ嬉しく思います。皆さま、引き続き、よろしくお願いいたします。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
チーム総代表 豊田章男


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