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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.12.04 12:03
更新日: 2019.12.04 14:14

『氷上の格闘技』アンドロス・トロフィーが完全EV化。2019/20年はアウディ、ルノー、プジョー車参戦

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ラリー/WRC | 『氷上の格闘技』アンドロス・トロフィーが完全EV化。2019/20年はアウディ、ルノー、プジョー車参戦

 日本では『アンドロス・トロフィー』として知られるフランスが誇る氷上のラリークロス・シリーズが2019/20年シリーズから完全電動化されるのに合わせ、その名称を“e-Trophee Andros(アンドロス・e-トロフィー)”へと刷新。事前に発表されていた『ルノーZOE(ゾエ)』のワークス参戦に加え、新たに『アウディA1』の3台や新型『プジョー208』もエントリーリストに名を連ね、12月7~8日の週末に新時代の幕開けを迎える。

 フランスを代表するモータースポーツ・カテゴリーとして名を馳せるアンドロス・トロフィーは、かつてイバン・ミューラーが10度のシリーズ王者に輝き、F1やWRC世界ラリー選手権、ツーリングカーなど異種目のスタードライバーが数多く参戦してきた氷上、雪上を舞台に争われるラリークロス形式の競技だ。

 これまでは内燃機関搭載の4WS(四輪操舵)機構を持つオリジナルのアイス・レーシング・マシンによるエリート・プロ・クラスがトップカテゴリーに据えられてきたが、2010/11シーズンからはアンドロス・エレクトリックという電動クラスが設けられ、段階的にEV化の方向性を探ってきた。

 アンドロス・トロフィー主催団体は、この2019年6月に新トップカテゴリーの概要をアナウンスし、従来までの内燃機関V6エンジン搭載モデルと同様に4輪駆動と4輪ステアの構造は維持した上で、350馬力を発生する2基の電気モーターを採用したEVマシンをトップカテゴリーに据えることを発表。新たに『アンドロス・e-トロフィー』としてスタートを切ることが決まった。

 その初EVシーズンの開幕戦レースウイークとなる12月を前に、最終的なエントリーリストが発表され全12台のエントリーが集まったことが判明。11月最終週の水曜にフランス国内でラウンチイベントを開催したワークス・ルノーの王者DAレーシングを皮切りに、セバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)や、イバン・ミューラー・レーシング(YMR)、そしてGT3の耐久シリーズやERCヨーロッパ・ラリー選手権でも活躍を演じるセインテロック・レーシングなど、5つのチームが参戦することが明らかになった。

『アウディA1』の3台体制を敷くSAINTÉLOC RACINGは、オーレリアン・パニスやアンドレアス・バッケルドの強力な布陣に
王者DA Racingはファクトリー支援を受け『ルノーZOE(ゾエ)』を投入する
DA Racingは、ABBフォーミュラE選手権で4シーズン戦ったニコラ・プロストを招聘
共通ボディ使用のSLRは、元F1ドライバーでこのアイスレーシング界の盟主でもあるオリビエ・パニスも迎え入れる


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