WRC世界ラリー選手権でスバル、ヒュンダイ、ミツビシのワークスチームで活躍したアリスター・マクレーの息子であり、1995年にスバルで世界チャンピオンに輝いたコリン・マクレーの甥っ子となるマックス・マクレーが、2020年10月にスコットランドで開催される『マクレー・ラリー・チャレンジ(McRae Rally Challenge)』で本格ラリーデビューを果たすことが決まった。
コリンとアリスター兄弟の父である祖父ジミー・マクレーは、5度のBRCイギリス・ラリー選手権王者を獲得した名ラリースト。そのマクレー家の系譜に加わることを決めた15歳のマックスは、在住するオーストラリアでモータースポーツの才能をすでに開花させており、地元のジュニアドライバー養成プログラム(アライズ・レーシングドライバー・サーチ)では、経験豊富な年長のドライバーをおさえて勝利。今後は西オーストラリアのフォーミュラ1000シリーズに本格フル参戦する計画を立てている。
そんなマックスは、レーシングカートでもすでに多くのタイトルを獲得してきたが、サーキットカテゴリーのみならずマクレー家の“本業”であるラリーでの活躍にも視線を注いでいる。
「2019年始めの頃、ウェールズに行って叔父であるコリンのマシンをドライブすることができたんだ。これは僕にとって本当に幸運な出来事だった」と語ったマックス。
「それは本当にクールな体験だったよ。マシンはただただファンタスティックとしか言いようがなかったし、個人的には信じられないほど素晴らしい機会になった」
さらにマックスは、国立公園の麓に位置するウォルターズ・アリーナのオフロードトラックに向かい、コリンがWRCデビューを果たしたスバル・レガシィRSや、初代WRカーとなったインプレッサWRC97のステアリングも握っている。