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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.01.20 15:26
更新日: 2020.01.20 15:27

豊田章男社長、2020年ダカールへコメント。「フロントガラス無しのクルマが得意」なアロンソには冗談交じりの賛辞

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ラリー/WRC | 豊田章男社長、2020年ダカールへコメント。「フロントガラス無しのクルマが得意」なアロンソには冗談交じりの賛辞

 1月5~17日の日程で行われた2020年のダカールラリーを終え、トヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを発表。途中、マシンを横転させフロントガラスがない状態での走行を強いられながら、総合13位で完走したフェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)には「ガラスが無しの方が速く走れるからと、フロントガラスを外したんじゃないかと、そこからの追い上げを期待して見ておりました」と冗談を交えた賛辞を贈っている。

 F1の第一線を退いたあとは、トヨタとともにWEC世界耐久選手権に参戦し、シリーズタイトルとルマン24時間レース連覇という栄光を手にしたアロンソ。耐久レースへの挑戦を終えたあとは、ラリーレイドへ転向し、2020年大会で世界一過酷と言われるダカールラリーに初挑戦した。

 そのアロンソは競技序盤にマシンフロントを痛めるアクシデントがあったほか、競技終盤のステージ10では、砂丘越えの着地に失敗し、マシンを横転させながら斜面を転がり落ちるクラッシュを起こした。

 幸い、タイヤが接地した状態でマシンが止まったアロンソのハイラックスは即座に走行を再開。このクラッシュでフロントガラスを失ったものの、無事にステージ10フィニッシュまでたどり着いた。

 2度のアクシデントで総合優勝争いからは大きな遅れを取ったアロンソは、最終的に総合1位と4時間42分47秒差の総合13位、ルーキー勢のなかではトップでダカールを完走してみせた。

「この結果に満足しているし、ここに来られたことを本当にうれしく思う。世界一タフなラリーであるダカールに初めて挑戦し、完走を果たせた」とアロンソ。

「TOYOTA GAZOO Racingのスタッフとナビゲーターのマルク、彼ら最高のチームに支えられたおかげで、初挑戦で完走でき、本当に感謝している。本当に楽しい2週間だった」

 そして、トヨタ自動車の豊田社長は、このアロンソの活躍に対し、次のようなコメントを発表している。

「フェルナンド(アロンソ)は、ちょうど1年前のデトロイトで彼が私に夢を語ってくれたことが、このダカール挑戦のきっかけだったと思います」

「今回の挑戦においてはパーツの破損や横転などトラブルも沢山あったと聞きました。横転した時は、ひび割れたフロントガラスを外して走り続けてくれていました」

「トヨタではフロントガラスのある車に乗ってくれていましたが、それ以前の彼はフロントガラス無しのクルマに乗るのが得意だったと聞いています。もしかしたら、ガラスが無しの方が速く走れるからと、フロントガラスを外したんじゃないかと、そこからの追い上げを期待して見ておりました」

「それは冗談ですが、道中、自らの手でクルマを修理するなど、厳しい戦いの中で、ラリーの魅力も体で感じてもらえたんじゃないかと思います」

ステージ10でクラッシュし、フロントガラスを失った状態で走行したフェルナンド・アロンソ
ステージ10でクラッシュし、フロントガラスを失った状態で走行したフェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソのトヨタ・ハイラックスはステージ10でのクラッシュから修復され、大会を走りきった
フェルナンド・アロンソのトヨタ・ハイラックスはステージ10でのクラッシュから修復され、大会を走りきった

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