1月26日に競技最終日を迎え、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)の逆転優勝で幕を下ろした2020年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロ。戦いを終えた各ドライバーのコメントは次のとおりだ。
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合1位
「シーズンスタートとしては最高の形になったし、素晴らしい気分だ。モンテカルロでついに優勝できたことを本当に喜んでいる。長いこと、ここでの勝利を追い求めてきたからね。優勝に近づいたことは前にあったが、ようやく達成したんだ」
「簡単な週末ではなかったが、イベントが進むにつれて自信をつけていった。チームと、素晴らしい仕事をしたグラベルクルーとも、しっかりと連携することができた」
「この数日で手応えを強め、走行中も落ち着いていることができた。激しくプッシュしたし、それはステージタイムにも表れている。パワーステージ(SS16)では最高得点を獲得できたしね」
「僕たちにとって、今回の優勝はWRC通算13回目のものになった。チームの全員に感謝しているよ。新しいシーズンを始めるのにふさわしいスタートになった」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2リタイア
オット・タナクは競技2日目のSS4走行中にハイスピードでクラッシュ。病院での検査も受け、大きなケガを負っていないことをが確認されているが、大会全体のリタイアを余儀なくされたため、コメントは発表されていない。
●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合6位
「望んでいた内容のラリーにならなかったのは確かだ。週末をとおして状況は厳しかったし、まるで宇宙全体が僕たちの味方ではなくなったような気分だった」
「競技2日目までの調子はよかったが、昨日は停滞を強いられた。そして今日(競技最終日)はタイヤ選択がすべてだったが、コンディションに適したものを選ぶことができなかった」
「私たちは最初のステージ(SS13)終盤ですでに苦戦していた。そして2番目のステージ(SS14)のタイトヘアピンでコースオフしてしまった。フロントのグリップがなかったからね」
「そのあとはタイヤをいたわりながら、ラリーを完走しなければならなかった。こういった状態でステージに挑むのは気分のいいものではなかったが、我々にできることはそれしかなかった。ただ、これで諦めたりはしないよ」
「優勝したティエリー(ヌービル)、ニコラス(ギルソウル/コドライバー)とヒュンダイ・モータースポーツの全員に心からの祝意を伝えたい。ラリー・モンテカルロを制するのは並大抵のことじゃない。だからこの瞬間を楽しむことだね」