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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.02.07 19:46
更新日: 2020.02.07 19:48

WRC:トヨタ、過去3年で2勝のラリー・スウェーデンで2020年初優勝なるか。最多5台のヤリスWRCが走行

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ラリー/WRC | WRC:トヨタ、過去3年で2勝のラリー・スウェーデンで2020年初優勝なるか。最多5台のヤリスWRCが走行

 2020年のWRC世界ラリー選手権にワークスチームとして3台のトヨタ・ヤリスWRCを送り込むTOYOTA GAZOO Racing WRT。チームが挑むシーズン第2戦は北欧のスウェーデンとノルウェーを舞台としたフルスノーイベント、ラリー・スウェーデンだ。

 2020年、トヨタは全ドライバーラインアップを一新してWRCに挑んでおり、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラの3名がヤリスWRCのステアリングを握っている。

 1月23~26日に行われた第1戦モンテカルロでは、オジエとエバンスが競技中盤まで大会をリード。最終的に総合優勝はヒュンダイのティエリー・ヌービルに奪われたが、オジエが総合2位、エバンスが総合3位を獲得した。WRC最上位クラスデビュー戦だったロバンペラも総合5位に入る健闘をみせた。

 2月13~16日に行われる第2戦スウェーデンは、降り積もった雪のなかを駆け抜ける雪上での1戦。2020年大会は暖冬の影響で一時は開催が危ぶまれたものの、競技区間を短縮した上で予定どおりに開催される。

 このラリー・スウェーデンでは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれたスタッドタイヤ(スパイクタイヤ)を全車が装着。このスタッドが地面に食い込むことでグリップが生まれる上、スペシャルステージ(SS)は緩やかなコーナーが多いことから、各SSではシーズンのなかでもトップ3に入るほどの平均速度が記録される。

 また雪が多く積り、コース脇に雪壁ができている場合は、そこにマシンのサイドボディを軽く当てながら走ることで、高いコーナリングスピードを維持するという独自のテクニックも使ってバトルが繰り広げられる。

 競技初日の13日(木)はスウェーデン・トルシュビーに設けられたサービスパークから南へ100kmほど離れたカールスタッドの競馬場でSS1が行われる。

 翌14日の競技2日目はノルウェーの森で2SSが行われたあと、スウェーデンへ移動。新ステージの“ニッケルヴァトネット”と、サービスパーク横に設けられる“トルシュビー・スプリント”の計4SSが行われる。

 競技3日目は当初、サービスパークの東側エリアでの走行が予定されていたが、積雪量が十分ではないため、全SSでの走行は取りやめに。競技2日目に走行した4SSを再送する形で争われる。

 競技最終日となる16日(日)はラリー・スウェーデンで特に多くのファンを集める“リケナス”を2回走行。2度目の走行はステージ上位5位にチャンピオンシップでのボーナスポイントが与えられるパワーステージとなっている。

 全4日間の日程で行われるSSは11。走行距離は171.64km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は815.47kmだ。

世界ラリー選手権第2戦スウェーデンを制したヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
2017年の世界ラリー選手権第2戦スウェーデンを制したヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
2019年に行われたラリー・スウェーデンではオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝を飾った
2019年に行われたラリー・スウェーデンではオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝を飾った

 トヨタにとって、このラリー・スウェーデンは2017年、シリーズ復帰からわずか2戦目で優勝を遂げた大会であり、2019年にもオット・タナクが総合優勝を飾るなど、過去3年で2勝を挙げているラウンドでもある。

 2020年大会ではワークスドライバー3名に加え、若手育成プログラムである『TGR WRCチャレンジプログラム』に参加している勝田貴元、2019年までチームの一員だったヤリ-マティ・ラトバラも、ヤリスWRCで出場を予定。過去最多となる5台のヤリスWRCが参戦する。

■オジエ、近年はスウェーデンで苦戦も「原因のひとつは出走順。今年は少し状況が変わる」


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