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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.03.18 10:38
更新日: 2020.03.18 10:47

全日本ラリー:TGRヴィッツGRMNラリー、足回りを変更し実質開幕戦の新城で2020年初優勝

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ラリー/WRC | 全日本ラリー:TGRヴィッツGRMNラリー、足回りを変更し実質開幕戦の新城で2020年初優勝

 2015年からJRC全日本ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、3月13~15日にかけて愛知県新城市を拠点に開催された2020年シーズンのJRC第2戦新城ラリーに出場。眞貝知志/安藤裕一組TGRヴィッツGRMNラリーがJN2クラス優勝を飾った。

 2019年シーズン、JN2クラスでシリーズチャンピオンとなり、今季はチャンピオンカーのTGRヴィッツGRMNラリーでタイトル防衛を目指すTOYOTA GAZOO Racing。
 
 同チームはこれまでに蓄積した技術と、知見の継承も参戦のテーマとして掲げて2020年のJRCに臨んでいるが、第1戦に予定されていたRally Tsumagoiが昨年、列島を襲った台風19号による現地の影響で中止となったため、今回の第2戦で実質的な開幕を迎えることとなった。なお、新城ラリーは新型コロナウイルスの感染拡大対策として無観客試合での開催となっている。

 今大会に向けて、チームはTGRヴィッツGRMNラリーの足回りを小変更。迎えたラリー初日は雨模様となり、眞貝はSS1でスピンを喫するなど苦戦する場面もみられたものの、その後は安定したペースを披露し2番手以下に60秒以上のリードを築く。

 前日から一転して晴天に恵まれた最終日は、リタイアが続出したステージもミスなく走破。その後も危なげない走りで首位を快走し、そのままシーズン初優勝を達成した。

「1日目と2日目では、まったく景色の異なるラリーになりました。今回はタイヤ選択に関して宮本チーフメカニックに後押しをしてもらい、チーム全体でつかんだ勝利だと感じています」と語った眞貝。

「今シーズンからタイヤの使用本数制限が厳しくなり、2日間とも完璧なタイヤで走れるという状況はなかなかないことが想定されます。その意味で、今回のラリーを通じて妥協点をどこに設定するのか、早速さまざまなトライができたことは大きかったです」

刻一刻と変化する状況への対応を話し合う 眞貝知志(右)と安藤裕一(左)
刻一刻と変化する状況への対応を話し合う 眞貝知志(右)と安藤裕一(左)

 コドライバーの安藤は「落ち着いて戦うことができ、良いシーズンのスタートが切れたと思います」とコメント。

「車両に関しては昨シーズン熟成の進んだTGRヴィッツGRMNラリーが、超高速SSでどのような挙動をするのか特に注視していました。KYBさんのサスペンションも含めてまったく問題なく、眞貝選手も安心して走ることができたようです」

 チーム監督を務める豊岡悟志は「浮き足立つことなく、まずは自分たちのリズムをつかむことを考えて臨みました」とラリーを振り返った。

「今年からタイヤの使用最大本数が6本に減っています。天候の変化もあり、タイヤ選択が難しいなかで、チームもクルーもよくマネージメントできていたと思います。特に眞貝選手は平均速度の高いSSで素晴らしいスピードを見せてくれましたね。現在開発されている新車も含めて、次につながる一戦だったと思います」

 JRCの次戦は4月10~12日に佐賀県唐津市を中心に開始される第3戦Sammyツール・ド・九州2020 in 唐津。タイトル防衛に向けて幸先の良いスタートを切ったTOYOTA GAZOO Racingは同ラウンドで今季2勝目を目指す。


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