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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.07.08 14:16
更新日: 2020.07.08 14:20

ラリーXノルディック:初日は“世界王者勢”を下したラーソン先勝も、日曜はクリストファーソンが逆襲

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ラリー/WRC | ラリーXノルディック:初日は“世界王者勢”を下したラーソン先勝も、日曜はクリストファーソンが逆襲

 7月2~5日にスウェーデンのホーリエスで開催され、欧州での本格的ラリークロス競技再開となったRallyX Nordic開幕戦『All-Star Magic Weekend』は、WorldRX世界ラリー選手権参戦組らが多数エントリーし、前哨戦となった木曜ラウンド1をロビン・ラーソン(アウディS1 RXスーパーカー/KYB Team JC)が制覇。そして日曜のラウンド2は、WorldRX連覇の元世界王者ヨハン・クリストファーソンが、約20カ月ぶりのRXドライブで貫禄の勝利を飾っている。

 その他のモータースポーツ・カテゴリーと同様、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延の影響を受けて開幕延期の措置を採ってきたRallyX Nordicは、待望の開幕戦を大規模なライブストリーミングを柱とした『All-Star Magic Weekend』として開催することを決定。

 レジェンド、スーパーカー、スーパーカーライト、クロスカー/クロスカート、クロスカージュニアの5クラスには、2度のWRC世界ラリー選手権王者マーカス・グロンホルムを筆頭に、WRCの現役フロントランナーであるティエリー・ヌービル、現WorldRX王者ティミー・ハンセン(ともにクロスカー/クロスカート部門に参戦)、2018年RallyX Nordic王者のオリバー・ソルベルグ(シトロエンDS3 RXスーパーカー/PS 110 procent AB)など、豪華ドライバーの参戦が実現した。

 そのオリバーをして「世界選手権レベル」のグリッドとなった20台参戦のスーパーカー・クラスは、セッションごとにトップタイムが入れ替わるハイレベルな攻防戦に。プラクティスからここをホームとするWorldRXレギュラーのラーソンがスピードを披露し、予選ヒートでも好調を維持すると順当にセミファイナル1も制覇した。

 一方、ジョーカーラップでの走行を「まるでお婆ちゃんのようなドライブ」と自省したWRCレジェンドの子息ニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20 WRXスーパーカー/GRX Taneco)は、そのラップでジョーカー最速を記録し予選ヒート3つで最速となり、ファイナルでのポールポジションも確保してみせた。

 するとその決勝スタートで飛び出したのはポールシッターを出し抜いたラーソンの方で、そのままチェッカーまで一度もトップランを譲ることなく初日前哨戦を完勝。2位には予選ヒートで久々のフォルクスワーゲン・ポロRXスーパーカーに手を焼き、荒々しいドライブを見せていたクリストファーソン(VW Dealer Team Bauhaus)が、早い段階でジョーカーを消化しポジションアップ。

 3位にグロンホルム、4位にはプラクティスからドライブシャフトとギアボックスの破損に悩まされてきたオリバー・ソルベルグが入った。

マーカス&ニクラスのグロンホルム親子(右)に、ヨハン・クリストファーソン(左奥)、オリバー・ソルベルグ(左手前)など豪華ゲストが集結した
前哨戦のR1から、ニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20 WRXスーパーカー/GRX Taneco)とロビン・ラーソン(アウディS1 RXスーパーカー/KYB Team JC)が首位攻防戦を展開する
2017年のRallyX Nordic王者でもあるトーマス・ブリンテソンは、Q2のバトル中に激しくコースオフ
久々にドライブする2016年製VWポロに手を焼いたヨハン・クリストファーソンだったが、それでもR1でファイナル進出、2位入賞をもぎ取る

■クリストファーソンが20カ月ぶりのラリークロス優勝


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