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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.07.17 13:50
更新日: 2020.07.17 13:58

WRC:ピレリ、2021年から単独供給するラリータイヤをテスト。ミケルセンがシトロエンC3をドライブ

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ラリー/WRC | WRC:ピレリ、2021年から単独供給するラリータイヤをテスト。ミケルセンがシトロエンC3をドライブ

 WRC世界ラリー選手権の2021年シーズンからラリータイヤを独占供給するピレリは、イタリア・サルディニア島でプライベートテストを実施し、これを完了させた。ピレリのラリー用タイヤを履いたシトロエンC3 WRCのドライブは、アンドレアス・ミケルセンが担当している。

 2021年からコントロールタイヤが導入されることになったWRCにおいて、2024年までシリーズ最上位クラスをはじめ下位クラスのWRC2、WRC3にも競技用ラリータイヤを独占供給することになったピレリ。
 
 現在、F1でもワンメイクタイヤサプライヤーを務める同ブランドは、1973年からラリー競技に参入しており、WRCでは通算181勝、25のシリーズタイトル獲得に貢献している。
 
 そんなピレリは今月14日から2日間の日程で、WRC開催ラウンドのひとつでもあるサルディニア島を舞台にタイヤテストを実施した。プログラムは初日のグラベル(未舗装路)と2日目のターマック(舗装路)で分けられ、グラベル用の最新世代ピレリ・スコーピオンタイヤならびにアスファルト用のP-Zeroタイヤの開発が行われた。
 
 このテストで開発車となったシトロエンC3 WRCをドライブしたのは、フォルクスワーゲンからシトロエン、そしてヒュンダイへと渡り歩くミケルセンだ。

今回のプライベートテストは初日にグラベル(未舗装路)、2日目はターマック(舗装路)で行われた。
今回のプライベートテストは初日にグラベル(未舗装路)、2日目はターマック(舗装路)で行われた。

 
 WRCでの経験が豊富なノルウェー人も参加したテストプログラムは新型コロナウイルスの“パンデミック”によって中断されていたが、この実走行テストからプログラムは再始動。ピレリは来年1月18~24日に開催される2021年シーズン第1戦モンテカルロに間に合うように新型タイヤ開発を進めていくとしている。

 テストプログラムに際し、「グラベルに関してはとくに重要になるだろう」と語るのは、プログラムを監督し研究者チームを率いるピレリ・ラリーアクティビティ・マネージャーのテレンツィオ・テストーニ。

「WRCではイベントの約80%がグラベルステージだ。だが、幸いなことに我々がテストしている砂利道は以前、ラリー・イタリアで使用されていたもので、世界でもっとも厳しいグラベルのひとつと言える」

■既存のタイヤをベースに次世代型を開発

 ピレリは今回のテストを通じて開発のベースラインを確立し、最新のWRカーで増加したパワーとダウンフォースがタイヤの摩耗、パフォーマンス、劣化にどのように影響するかを評価することを目的としていた。また、摂氏30度を超える高温の環境も課題に追加され、このような条件を満たす場所としてサルディニア島がテスト地に選ばれたという。

ピレリがラリー用タイヤ開発に用いるシトロエンC3 WRC
ピレリがラリー用タイヤ開発に用いるシトロエンC3 WRC

「進捗状況を正確に測定するために、体系的に作業することが重要だ」とテストーニは付け加えた。

「私たちは実績のある信頼できるタイヤをベースに、パフォーマンスと耐久性を追加できるかを確認しながら一連のプロトタイプを試していく」

「サーキットとは異なり路面とグリップの状態がつねに変化しているため、ラリーに関しては特に注意が必要なんだ。しかし、プロトタイプタイヤに加えた変更がどのようにパフォーマンスを向上させるかを確認するためには将来、これらの路にふたたび戻ってくることになるだろう」

今回のプライベートテストは初日にグラベル(未舗装路)、2日目はターマック(舗装路)で行われた。
今回のプライベートテストは初日にグラベル(未舗装路)、2日目はターマック(舗装路)で行われた。
今回のプライベートテストは初日にグラベル(未舗装路)、2日目はターマック(舗装路)で行われた。
今回のプライベートテストは初日にグラベル(未舗装路)、2日目はターマック(舗装路)で行われた。


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