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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.07.22 18:25
更新日: 2020.07.22 18:33

WRC:ラリーが再開される秋には「困難な春の記憶は消え去るだろう」とトミ・マキネン

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ラリー/WRC | WRC:ラリーが再開される秋には「困難な春の記憶は消え去るだろう」とトミ・マキネン

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるトミ・マキネンは、困難なスタートを切った2020年シーズンのWRC世界ラリー選手権が9月にエストニアから再開されることを受け、秋に予定されているイベントが「悪夢のような今春の記憶を消し去るには充分だ」と語り、シーズン最後にはチームの成績が「タイトル獲得に値するだろう」と述べた。

 新型コロナウイルスの“パンデミック”による影響はラリーの世界選手権にも直撃。シリーズは第3戦メキシコの終了後、長らく中断を余儀なくされ、複数のイベントが延期または中止に追い込まれている。
 
 そんななか第2戦スウェーデンと第3戦で連勝を飾ったトヨタは現在、ドライバーとコドライバー、マニュファクチャラーの3タイトルのランキング首位に立っている。そのチームを率いるマキネンは新型コロナによるレイオフ後のビジネスに戻ることを楽しみにしている。

「我々が計画している秋のシーズンが完全なかたちで実行される場合、それはそれは忙しくなるということだ。いっぱいいっぱいになるだろう」とマキネンはWRC公式サイト、WRC.comに語った。

「今年ふたたびシリーズタイトルを獲得できたとしても、これまでと同じ気持ちになるはずだ。その頃には長い休暇だったに過ぎなかった春の記憶を誰も覚えていないだろう」

 大きく改定された2020年の新スケジュールでは9月4日から始まる第4戦エストニアでシーズンが再開され、その後はトルコ、ドイツ、イタリアと続き、トヨタにとってはホームイベントとなる最終戦ラリー・ジャパンが11月に行われる。

 この2020年後半のラリーに向けて、GRヤリスWRCの2021年投入を断念する決定を下したマキネンは現行型ヤリスWRCにわずかな変更を加えると述べた。

「いくつかの小さなアイテムがあるが、それほど重要なものではない」とマキネン。

「(テストの解禁後)我々は何度かテストを実施したが、これらのアイテムは一般的な領域における小さな改善を図るためのもので、大きな変化は何もない」

 トヨタは先月、チームの地元であるフィンランドでテストを実施し、セバスチャン・オジエとエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラがこれに参加した。3名は全員が2度ずつステアリングを握ったが、このテストではクルマの開発よりもドライバーの習熟に重点が置かれたものであることが伝えられている。

WRC第3戦メキシコで優勝したトヨタ・ヤリスWRC(セバスチャン・オジエ)
WRC第3戦メキシコで優勝したトヨタ・ヤリスWRC(セバスチャン・オジエ)


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