8月26日、WRC世界ラリー選手権に参戦しているヒュンダイ・モータースポーツは2020年シーズン第5戦トルコに出場するドライバーラインアップを発表。セバスチャン・ローブが3台目のヒュンダイi20クーペWRCのステアリングを握ることが明らかにされた。
ヒュンダイ陣営は2名のレギュラードライバーを固定する一方で、3台目のドライバーをラウンド毎に入れ替える戦略を採っている。今季は開幕戦モンテカルロを制したティエリー・ヌービルと、トヨタから移籍してきた現王者オット・タナクがレギュラー枠に座り、残り1席をダニ・ソルド、クレイグ・ブリーン、ローブの3名がシェアするかたちとなっている。
既報のとおり、新型コロナウイルスの“パンデミック”によるシーズン中断からの再開ラウンドとなる第4戦エストニアでは、ブリーンが3台目のi20クーペWRCをドライブすることが決定済みだ。
そのラリー・エストニアの2週間後、9月18～20日の開催が予定されている第5戦トルコ。観光都市マルマリスを中心にステージが組まれるこのグラベルラリーでは、ローブがふたたび登場する。元9連覇王者のWRC参戦は開幕戦モンテカルロ以来4戦ぶり。期間にして実に約8カ月ぶりだ。
第3戦メキシコ終了時点でドライバーズランキング、マニュファクチャラーズランキングともにTOYOTA GAZOO Racing WRTの後塵を拝しているヒュンダイ勢が、元王者を起用しシーズン後半戦の巻き返しを図る。
