全日本ラリー選手権(JRC)は4~6日、第9戦新城ラリー2016が行われ、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が今季4勝目を挙げ、逆転戴冠を飾った。勝田のチャンピオン獲得は2013年以来7度目のこと。
今季最終戦となる新城ラリーは、愛知県新城市と隣接する岡崎市で開催。設定されるステージはすべてターマック(舗装路)で、テクニカルなステージや2車線を使った速度域の高いステージなど、バラエティに富んだステージ構成となっている。
今大会は全17SSが設定され、総ステージ走行距離106.941km、総走行距離410.401kmで争われた。
ランキング2番手で最終戦に臨んだ勝田は新城ラリーを得意としており、5日(土)に行われたオープニングのSS1から2番手以下に7秒ものギャップをつける快走をみせる。
追われる立場のランキング首位、奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)は、SS2で反撃を試みるもステージ走行中にスピンし、コース脇の木にヒット。マシンダメージが大きくリタイアとなり、戦線離脱を余儀なくされてしまった。
ライバルの脱落によりチャンピオン獲得へ大きく前進した勝田は、その後も手を緩めず、デイ1に行われた10SS中4SSでステージ勝利を飾る走りを披露。奴田原に代わり、総合2番手に浮上した新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に対し、26.6秒のマージンを築いて初日を終えた。
総合3番手にはJN6クラスのマシンを抑え、JN5クラスを戦う新井大輝/小坂典嵩(シトロエンDS3)が続いている。