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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.10.12 12:29
更新日: 2020.10.12 12:47

WRCイタリア:トヨタ、オジエが総合3位フィニッシュ。4位完走のエバンスと選手権1-2守る

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ラリー/WRC | WRCイタリア:トヨタ、オジエが総合3位フィニッシュ。4位完走のエバンスと選手権1-2守る

 10月11日、WRC世界ラリー選手権第6戦イタリアのデイ3が行われ、SS13~16を戦ったTOYOTA GAZOO Racing WRTはセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合3位表彰台を獲得。チームメイトのエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)も総合4位でフィニッシュした。

 地中海に浮かぶサルディニア島で行われたWRCイタリアの最終日は、サービスパークの北側エリアを舞台に、2本のステージを途中のサービスを挟むことなく各2回走行するスケジュールで実施された。

 4SS合計41.90kmと今大会でもっとも短い距離で争われたこのデイ3に、トヨタは前日のデイ2からライバルと熾烈な総合2番手争いを続けるオジエと、選手権リーダーのエバンスが臨んだ。

 選手権でもランキング2番手につけるオジエはこの日最初のステージ(SS13)でベストタイムを記録し、総合2番手を争うティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)とのギャップをわずかながら広げることに成功する。
 
 続くSS14では反対に差を縮められたものの、SS15ではふたたび最速タイムをマークし、その差を1.7秒とした。しかし、最終パワーステージでオジエはSS3番手となるも、ライバルがそれを上回るタイムを記録したため、順位を守ることができず。結果、2位と1秒差の総合3位でフィニッシュすることとなった。

セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア

 総合4番手でラリー最終日を迎えたエバンスは、8.5秒差に迫っていた5番手のライバルとの差を広げ、最終的に31.6秒差をつけて総合4位フィニッシュを飾った。この結果、ドライバーズランキング首位を守り初のタイトル獲得に向け、残る2戦に挑むことになっている。なお、選手権2番手のオジエとのポイント差は17点、3番手ヌービルとは24ポイント差だ。

「とても興味深いラリー最終日だった。もちろん、最終結果が我々の思いどおりにならなかったことは少し残念だよ」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのトミ・マキネン チーム代表。

「セブ(セバスチャン・オジエ)は今朝、首位との差を縮めようと素晴らしい仕事をした。それは本当にエキサイティングなバトルだったよ」

「金曜日のステージで出走順が早くタイムを失ったことが、最終結果に影響を及ぼしている。そのことを考えると、セブもエルフィン(・エバンス)も非常に良い仕事をしてくれた」

「また、ドライバー選手権でも多くのポイントを獲得したので、最後のターマック連戦に自信を持って挑むことができる」

 最後の最後でライバルに先行を許し3位フィニッシュとなったオジエは「自分達のパフォーマンスには失望していない。また、充分なポイントを獲得することもできた。ヤリスWRCにはかなり慣れ、パフォーマンスも感じている」とコメント。

 僚友エバンスは「このラリーを出走順1番手で戦うのは難しく、デイ1の最後には表彰台争いから脱落してしまった」とラリーをふり返るとともに、「次戦のターマックラリーでは通常、1番手スタートが有利なので、そうなることを期待している」と語っている。
 
 その次戦はWRC初開催となるベルギーの『イプルー・ラリー』だ。1965年スタートという長い歴史を持つこのイベントはターマック(舗装路)で争われるが、側溝のある農道を走行する非常にトリッキーなラリーとして知られている。

 今年の大会ではラリー最終日に、F1やWEC世界耐久選手権でお馴染みのスパ・フランコルシャンでのステージが予定されているWRC第7戦ベルギー。開催日は11月19~22日だ。

エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア
エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2020年WRC第6戦イタリア


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