ERCヨーロッパ・ラリー選手権への参戦を表明したトップ・カーズ・ラリーチームは、11月6~8日開催の2020年第4戦『ラリー・ハンガリー』に向け、シリーズ卒業生でWRC世界ラリー選手権でもキャリア通算3勝を挙げているアンドレアス・ミケルセンの起用を発表。ミケルセンはピレリタイヤを装着した『シュコダ・ファビア・ラリー2エボ』をドライブし、ターマック戦で久々のシリーズ復帰を果たすこととなった。
トップ・カーズ・ラリーチームの地元戦となるラリー・ハンガリーは、2019年に最終ステージでタイトル決定となった劇的決着の舞台。ハンガリー北東部ニーレジュハーザ近郊のターマック・ロードは、高速でナローなセクションにコースサイドの泥が混じる難しいステージ群で知られている。
そのイベントで久々のERC復帰が決まったミケルセンは、すでに今月初旬にベルギーでシュコダ・モータースポーツのサポートにより2日間のターマック・テストを終え、プジョー208R2を含む3台体制を敷くチームの1台を託されることが決まった。
最終的にはERCに統合される形となったIRCインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジで2011年、2012年と連続タイトルを獲得したノルウェー出身のミケルセンは、当時はIRC併催だったERCの複数ラウンドに参戦。同世代のティエリー・ヌービルらと凌ぎを削った。
2013年にはWRCに新規参戦するフォルクスワーゲンのファクトリー・プログラムに大抜擢され、セバスチャン・オジェやヤリ-マティ・ラトバラとともにポロR WRCのステアリングを握って、2014年からは3年連続ランキング3位を獲得。2017年には古巣のシュコダに復帰しWRC2を戦い2勝を挙げると、翌年にはヒュンダイ・モータースポーツに加入し、ヌービルとはチームメイトとして再会を果たした。