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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.11.11 12:21
更新日: 2020.11.11 12:28

ERC第4戦:復帰参戦のアンドレアス・ミケルセンが快勝。オリバー・ソルベルグは4位

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ラリー/WRC | ERC第4戦:復帰参戦のアンドレアス・ミケルセンが快勝。オリバー・ソルベルグは4位

 2020年ERCヨーロッパ・ラリー選手権第4戦、11月6~8日開催の『ラリー・ハンガリー』は、シリーズ卒業生としてWRC世界ラリー選手権でも3勝を挙げているアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が、全16SS中7ステージを制して完勝。

 2018年ERC王者アレクセイ・ルカヤナク(シトロエンC3 R5)や、MRFタイヤの開発を担うクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20 R5)、そして第2戦勝者で急遽シュコダ・ファビアR5 エボ2をドライブした19歳のオリバー・ソルベルグらを降し、貫禄の走りを披露した。

 ハンガリー北東部ニーレジュハーザ近郊のツイスティなターマックを舞台に開催されたラリーは、このイベントから来季を見据えて本格チャレンジを開始した、地元のトップ・カーズ・ラリーチームが投入するシュコダ・ファビア・ラリー2エボが躍動。

 ステアリングを託された元WRCファクトリー契約ドライバーのミケルセンは、これが今季初の本格的ラリー参戦にも関わらず、金曜オープニングのスーパースペシャルから2番手タイムを記録すると、土曜のSS2では“ロシアン・ロケット”ルカヤナクに次いでセカンドベストをマーク。

 さらにSS3ではスピンを喫しながらも初のベストを奪取すると、その後もSS5まで最速として、レグ1の全9ステージ中5つでステージウイナーを獲得する圧巻の速さを見せた。

「今日はとても良い1日だった。僕らはまだ制限内のスピードで、すべてを手の内に置いてリスクを避けているが、明日に向け充分なギャップを築くことができた。ピレリタイヤをテストすることが目的のひとつだし、これ以上を望んではいけないね」と、余裕すら感じさせる言葉を残したミケルセン。

 そんなノルウェー出身のWRC経験者にお株を奪われた感のある“ロシアン・ロケット”は、SS6でまさかのアーリーチェックインを犯してタイムペナルティ。5分間のビハインドは如何ともし難く「明日のステージを走るかどうか……今晩じっくりと決めたい」と、さすがに落胆を隠せず。予想外の形で優勝戦線から脱落することとなった。

 一方、ミケルセンの対抗馬として初日23.6秒差の2位につけたアイルランド出身のブリーンは、ジャンクションのオーバーシュートからスピンを喫しつつ、SS6、SS8でベストタイムを記録し、前回の第3戦で初のステージウインを勝ち獲ったインド製MRFタイヤに「手応えを感じている」と、その進化を強調した。

 その背後には、前戦をクラッシュとターボトラブルで落としたソルベルグが続いていたが、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5に代わってステアリングを握った彼のシュコダは、SS7で右フロントを、SS9で左リヤと、相次いでパンクに見舞われ9番手に後退。同じくSS8まで4番手につけていたチームMRFタイヤのエミール・リンドホルム(シュコダ・ファビアR5 エボ2)も、SS9でコースオフしスタックしてしまう。

 この結果、前戦でERC1ジュニア初優勝を果たしたグレゴール・ミュンスター(ヒュンダイi20 R5)が3番手に浮上して夜を越すこととなった。

第2戦勝者で急遽シュコダ・ファビアR5 エボ2をドライブした19歳のオリバー・ソルベルグは、初日2回のパンクに泣く
第2戦勝者で急遽シュコダ・ファビアR5 エボ2をドライブした19歳のオリバー・ソルベルグは、初日2回のパンクに泣く
SS6でまさかのアーリーチェックインとなった2018年ERC王者アレクセイ・ルカヤナク(シトロエンC3 R5)
SS6でまさかのアーリーチェックインとなった2018年ERC王者アレクセイ・ルカヤナク(シトロエンC3 R5)
MRFタイヤの開発を担うクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20 R5)は、SSベストを記録しながら2番手に着けたが……
MRFタイヤの開発を担うクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20 R5)は、SSベストを記録しながら2番手に着けたが……

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