2020年WorldRX世界ラリークロス選手権の第9戦として予定されていた『WorldRX of Benelux』に続き、12月12~13日開催予定だった最終戦『WorldRX of Germany』のキャンセルが正式に決定。新型コロナウイルス(COVID-19)第3波拡大への懸念によるもので、ドイツ・ニュルブルクリンク戦の主催者は苦渋の決断を迫られる形に。
この結果、選手権首位だった2017-18年ダブルチャンピオンのヨハン・クリストファーソンが“不戦勝”で自身3度目のタイトルを獲得。同じくチームタイトルは、KYBチームJCが初の王者に輝いた。
11月21~22日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される予定だった第9戦に続き、イベント開催を期待していくつかのオプションが検討されてきた最終戦『WorldRX of Germany』だが、関係者の努力も虚しくヨーロッパでも感染急拡大を続けるCOVID-19の影響により、残念ながら11月24日付けで正式に大会中止の判断が下された。
「我々は皆、この世界に誇るレーストラックでのWorldRXシーズンフィナーレの開催とそのプレミアイベントを非常に楽しみにしていた」と語るのは、ニュルブルクリンクのマネージングディレクターを務めるミルコ・マークフォート。
「FIA世界ラリークロス選手権は、我々のイベント・ポートフォリオをさらに充実させる、面白くてアクション満載のレースフォーマットだ。にもかかわらず、この決定は関係者全員とその健康のため不可避なものであると判断した」と続けるマークフォート。
「このニュルブルクリンクでは、イベント開催時でも観客やレース関係者の感染防止の文脈で対策が充分に機能することを、この数カ月にわたって成功裏に証明してきた。それでも市井の感染者数が急増しているため、今では大きく状況が異なる。こうなった以上、ここニュルブルクリンクでの2021年のWorldRX開催を心から楽しみにしている」