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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.12.06 21:11
更新日: 2020.12.07 00:53

WRC最終戦:トヨタのオジエが優勝で7度目の王座獲得! メーカー選手権はヒュンダイに軍配

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ラリー/WRC | WRC最終戦:トヨタのオジエが優勝で7度目の王座獲得! メーカー選手権はヒュンダイに軍配

 WRC世界ラリー選手権は12月6日、第7戦モンツァ競技最終日のデイ4が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合優勝を飾るとともに2018年以来2年ぶり、自身7度となるドライバーズチャンピオンを獲得した。

 新型コロナウイルスの影響でシーズンカレンダーの大幅な改訂が余儀なくされた2020年シーズンのWRC。そのファイナルラウンドとなる第7戦が、F1イタリアGPでお馴染みのクラシックトラック、モンツァ・サーキットを舞台に開催された。

 大会前日の降雪により急きょ予定されていなかったスノータイヤ(スタッドレスタイヤ)の投入が認められた今大会は、雨と雪混じりの天候や、ターマック(舗装路)タイヤで一部グラベル(未舗装路)を走行するトリッキーなコンディション下でのラリーとなり初日から波乱の展開に。

 ドライバーズ選手権3番手で最終戦を迎えたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)の戦線離脱。タイトルにもっとも近い立場でモンツァに入ったエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)のデイリタイアはそれを象徴するものとなった。

 そのエバンスと競技2日目から実質的な一騎打ちとなっていたオジエは、雪山での戦いとなったデイ3で安定感のある走りを披露し、3本のSSで争われる最終日を総合首位で迎える。
 
 過去6度のチャンピオン経験者はふたたびサーキットに舞台を移した6日もオープニングのSS14でトップタイムを刻み、このステージで3番手から2番手に順位を上げたオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)に25.5秒のギャップを築く。

 続くSS15はステージ4番手に甘んじるも、SS最速を記録してタナクを逆転したダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)との差は依然20.8秒と大きく開いた状態。そして迎えたファイナルステージ、モンツァ・サーキット内に設定された全長14.97kmのSS16をマージンをもった走りで無事にフィニッシュした瞬間、オジエ/ジュリアン・イングラシア組の今季2勝目と通算7度目のワールドチャンピオンが確定した。
 
 一方、トヨタとヒュンダイによって争われていたマニュファクチャラー選手権では、7点リードした状態でモンツァ入りしたヒュンダイ勢のタナクとソルドが総合2、3位表彰台を得たことでトヨタの逆転を阻止し、韓国メーカーが2年連続でのタイトル獲得を決めている。

 チャンピオン決定の場となった最終SS16では、WRCレギュラードライバーを目指す勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)が最速タイムを記録。ステージ上位ドライバーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”での日本人初となるステージ優勝を決めた。

オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2020WRC第7戦モンツァ
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2020WRC第7戦モンツァ
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2020WRC第7戦モンツァ
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2020WRC第7戦モンツァ


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