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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.12.07 11:25
更新日: 2020.12.07 11:41

WRCモンツァ:オジエがトヨタ5人目の世界王者に。代表退くマキネン「チーム全員に感謝」

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ラリー/WRC | WRCモンツァ:オジエがトヨタ5人目の世界王者に。代表退くマキネン「チーム全員に感謝」

 12月6日、WRC世界ラリー選手権第7戦モンツァの競技最終日、デイ4がモンツァ・サーキットで行われ、シリーズチャンピオン獲得を目指して戦うTOYOTA GAZOO Racingはセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(トヨタ・ヤリスWRC)が前日から首位を維持して総合優勝を飾り、自身7度目となるワールドチャンピオンに輝いた。チームメイトのカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合5位、デイ3でコースオフを喫したエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)は再出走を果たし総合29位でラリーを完走している。

 大雨や降雪の影響もあり波乱に満ちた展開となったWRC初開催のラリー・モンツァ。2020年シーズンを締めくくる同イベントの最終日はサーキット内で計3本のステージ、SS14~16が行われた。
 
 その最初のステージとなったSS14では、デイ3終了時点で首位に立ち総合2番手に17.8秒のギャップを築いていたオジエがベストタイムをマーク。その差を25.5秒にまで広げると、続くSS15、最終SS16をミスなく走りきり、最後は2位となったオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)に13.9秒の差をつけて今季2度目の総合優勝を飾った。
 
 この勝利によってランキング2番手につけていたオジエが獲得ポイントでエバンスを上回り、自身7度目のドライバーズチャンピオン獲得を決め、トヨタのドライバーとしてはカルロス・サインツ(1990、1992年)、ユハ・カンクネン(1993年)、ディディエ・オリオル(1994年)、オット・タナク(2019年)に続く5人目のワールドチャンピオンとなっている。

「信じられないような週末だったし、本当に、本当に難しいラリーだったよ」と2018年以来の王座に返り咲いたオジエ。

「間違いなく最終ステージは自分のキャリアの中で、あまり楽しめないステージのひとつだった。路面がとても荒れていたので、とにかく生き残り、ミスをしないように走ったんだ」

 そのオジエと最終戦までタイトルを掛けて戦ってきたエバンスは、前日のコースオフによるデイリタイアからラリーに復帰。総合29位でフィニッシュし最終的にオジエに次ぐ選手権2位で、コロナ禍によるイレギュラーなシーズンを終えることとなった。

「セブ、ジュリアン、タイトル獲得おめでとう」とチームメイトを祝福したエバンスは、選手権2位は望んでいた順位ではないが、それでも決して悪くない結果だと語った。

「TOYOTA GAZOO Racingでの1年目は本当に楽しかったし、チームのモチベーションはとても高いので、今後も改善を続けていけば来年はさらに上の順位を得られると信じている」

エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2020WRC第7戦モンツァ
エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2020WRC第7戦モンツァ
カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2020WRC第7戦モンツァ
カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2020WRC第7戦モンツァ

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