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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2020.12.19 06:44
更新日: 2020.12.19 02:38

勝田貴元、ラリージャパン含む2021年WRC全戦にヤリスWRCで参戦「TGRに心から感謝」

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ラリー/WRC | 勝田貴元、ラリージャパン含む2021年WRC全戦にヤリスWRCで参戦「TGRに心から感謝」

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は12月18日、2021年シーズンのWRC世界ラリー選手権に向けた参戦体制を発表した。これに合わせて勝田貴元が参加しているTGR WRCチャレンジプログラムの来季計画がアナウンスされ、勝田がトヨタ・ヤリスWRCを駆りシリーズ全戦に出場することが明らかにされた。

 日本人WRCレギュラードライバーを目指しTGR WRCチャレンジプログラムに参加している勝田。サーキットレース出身の彼は同プログラムにおいて2018年に日本人初となるWRC2優勝を果たすと、翌19年にはトップカテゴリーであるWRCクラスにステップアップ。シーズン終盤の2戦でトヨタ・ヤリスWRCをドライブした。
 
 迎えた2020年はより多くの経験を積むための計画がなされていたものの、新型コロナウイルスの影響でシリーズのスケジュールが大幅に変更されたことで計5戦の出場に留まった。
 
 しかし勝田はそのなかで光る走りを見せ、開幕戦モンテカルロでは難しいコンディションのなか安定感のある走りで総合7位という結果を残す。また、第4戦エストニアではトップドライバーに匹敵するスピードを披露。そして今月行われた最終戦モンツァでは今季最後のSSで初のSS最速タイムを記録し、パワーステージ優勝を飾ってみせた。
 
 そんな勝田が約1カ月後に迎える2021年シーズン、ふたたびWRCに戻ってくる。コドライバーは引き続きダン・バリットが務め、この2名でシリーズ全戦に参戦することが発表された。
 
 また、TOYOTA GAZOO Racing WRTテストドライバーのユホ・ハンニネンが勝田の新たなインストラクターに就任している。彼は以前から勝田のルートノートクルーを務め、テストでは複数回コドライバーを担当するなど勝田と仕事をともにし、良い関係を築いているメンバーのひとりだ。

「今年、貴元が成長する姿を見ることができて本当に幸せだった。振り返ってみれば、特に最終戦のモンツァでは素晴らしい速さを見せてくれた。非常に難しいコンディションだったにも関わらず、とても良いタイムを記録してステージから戻ってきた彼を本当に誇りに思ったよ」と語るのは、元トヨタワークスドライバーであるハンニネン。

「彼が格段に速くなったのは間違いなく、来年はもっと楽に戦うことができるはずだ。ヤリスWRCに乗る機会も増えるし、新しいラリーも多くあるので、よりイコールに近い条件で他のドライバーとの比較がしやすくなるだろう」

「先週行ったラリー・モンテカルロに向けたテストでもそうだが、クルマのセットアップを手伝うなど、全ラリーで貴元と緊密に仕事ができることを楽しみにしている。やるべきこと、やらなければならないことは山ほどあるが、彼なら必ず良い結果を残せると信じているんだ」

ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC) 2017WRC第9戦フィンランド
ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC) 2017WRC第9戦フィンランド
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)

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