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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.01.23 11:35
更新日: 2021.01.24 15:09

トヨタのエバンスが首位浮上。オジエはSS4本制すもパンクでタイムロス/WRCモンテカルロ

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ラリー/WRC | トヨタのエバンスが首位浮上。オジエはSS4本制すもパンクでタイムロス/WRCモンテカルロ

 WRC世界ラリー選手権の2021年シーズン開幕戦モンテカルロは1月22日、競技2日目“デイ2”のSS3~7が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンスが前日からふたつポジションを上げ総合首位に浮上した。

 ラリー・モンテカルロのデイ2は、サービスパークの置かれるギャップの西側に設定された5本のステージで争われ、その最初のステージとなったSS3は夜明け前の暗闇のなかレインコンディション下でスタートが切られた。

 前日、ブレーキトラブルに見舞われ思うようなペースを発揮できなかったセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)。ラリー・モンテカルロ通算7度の優勝を誇る“モンテマイスター”はこの日、朝からその強さを遺憾なく発揮した。

 最初のSS3でトップタイムを記録したオジエは、続くSS4とSS5でもベストタイムをマークし一部区間では路面の凍結が見られた午前中の3ステージで他を圧倒。その時点で総合2番手となっていたエバンスに11秒のリードを築いて総合トップに立つ。

 しかし昼のサービスを経て迎えたSS6で、オジエは左前輪のパンクに見舞われ30秒以上のタイムを失う。これで3番手に後退した前年王者だったが、デイ2最後のステージとなったSS7では3本のスノータイヤとスタッドタイヤ1本の組み合わせて出走。このチョイスが功奏しふたたびステージ優勝を飾ったオジエは、チームメイトのエバンスと7.4秒差の総合2番手で競技2日目を終えている。

「タイムを多く失ってしまったのはアンラッキーだったが、それを除けば自分の力を出しきれたと思う」と語ったオジエ。

「勝つためにこのラリーに出場しているので、全力を尽くして戦う」

 絶好調のチームメイトを上回り総合首位に立ったエバンスは、午前中の3ステージすべてでトップ3フィニッシュを飾る安定感をみせ、午後のSS6ではベストタイムをマーク。僚友の後退も手伝い、この時点でラリーリーダーとなった。

 しかし、SS7ではオジエと同じタイヤ選択をしたものの、そのアンバランスさに苦戦しSS6番手に。順位はキープしたがその差を23.4秒から7.1秒へと大きく縮められている。

 初日の2ステージを制してトップに立っていたオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)はSS5で3番手、SS6で2番手タイムを記録したものの、その他のステージでは精彩を欠き総合3番手に後退。首位とのギャップは25.3秒だ。

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)
ピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)はSS7でクラッシュを喫しデイリタイア
ピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)はSS7でクラッシュを喫しデイリタイア

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