1月21日から24日にかけて行われたWRC世界ラリー選手権開幕戦モンテカルロは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が同イベント最多8回目の優勝を飾って幕を閉じた。2020年シーズンの終了から2カ月足らずの期間で迎えた今季開幕戦、その戦いを終えたチームに向け、トヨタ自動車社長でチームオーナーを務める豊田章男氏がコメントを発表している。
TOYOTA GAZOO Racing WRTにとって今季のラリー・モンテカルロは2021年シーズンのオープニングだけでなく、トミ・マキネンの跡を継いでチーム代表に就任したヤリ-マティ・ラトバラ率いる新体制での初陣となった。
そのシーズン初戦、トヨタ勢は初日から好調な滑り出しを見せ、2日目にはエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)とオジエによるワン・ツー体制を築くと、翌日にはカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)が3番手につけトップ3を独占した。
最終日にロバンペラがパンクに見舞われ惜しくも表彰台独占を逃したものの、チームはワン・ツー・フォー・フィニッシュを達成。獲得ポイントのフルマークを果たし目標である3冠奪取に向け幸先の良いスタートを切った。また、トヨタ育成の勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)も自己最高位を更新する総合6位で難関のモンテを完走している。
この結果を受け、豊田社長は恒例のコメントを発表。「ワン・ツー・フィニッシュという素晴らしい結果を残してくれたチームのみんなに“おめでとう”と“ありがとう”を伝えたい」というメッセージを送るとともに、新体制への「不安が一切なくなりました」と述べ、ラトバラ新代表に全幅の信頼を寄せる言葉を残している。
豊田社長兼チームオーナーのコメントは以下のとおりだ。
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「TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの5シーズン目がスタートしました。この禍のなかでも例年と変わることなくWRCの道で走る機会を準備してくださった皆さまに、まずは心からの感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました」
「そして、その初戦モンテカルロで、ワンツーフィニッシュという素晴らしい結果を残してくれたチームのみんなにも“おめでとう”と“ありがとう”を伝えたいと思います」
「とくに、1号車の誇りと責任を背負いながら、今回も確実に結果を残してくれたセブとジュリアン(・イングラシア/コドライバー)。地元での勝利、そして“50勝目”おめでとう!」
「エルフィン、スコット(・マーティン/コドライバー)も2位でのポイント獲得ありがとう! カッレとヨンネ(・ハルットゥネン/コドライバー)も最終日のパンクは悔しいけれど素晴らしい走りを見せてくれました。貴元もダン(ダニエル・バリット/コドライバー)とともに走りきり、さらなる成長を重ねてくれたと思います。自己最上位おめでとう」