WRC世界ラリー選手権は1月24日、2021年シーズン開幕戦モンテカルロの最終日を迎えた。このデイ4ではSS12~15の計4ステージが行われ、前日に総合首位に立ったセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)がシリーズ通算50勝、ラリー・モンテカルロ通算8度目となる総合優勝を飾った。そんなラリー・モンテカルロの全日程を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/総合8位
「言うまでもないが、この週末は僕たちが望んでいたようなものではなかった。テストの後、僕は大きな自信を持っていて、このラリーを本当に楽しみにしていたんだ。しかし、あの最初のステージが始まってすぐ、自信はゼロになってしまった」
「僕たちがここへ来るまでの舞台裏では多くの作業が行われていたし、僕たちの行なった準備のことを考えると、もっと良い結果が出るはずだった」
「テーム(・スニネン)は最初のステージで、問題はマシンにはなくドライバーにあることを示していた。僕らは今週末から学ばなければならないし、僕たちがいるべき場所へ戻るために懸命に作業をしなければならない」
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合3位
僕たちにとって厳しい新シーズンのスタートになった。とくに直前でコドライバーが変更になったからね。そのなかでも競争力をつけるための解決策を見つけることはできた」
「そしてマルティン(・ウィダグ/コドライバー)と僕は走行中、徐々に自信を持つことができ、協力関係を改善し、1日ごとにスピードを向上させていった」
「僕たちが直面した状況を考えると、表彰台でフィニッシュできたことは満足のいく結果だ。モンテの難しさを考慮すれば、クルマの中での仕事は本当に素晴らしいものだったよ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合5位
「良いラリーではまったくなかったため、いくらかのマニュファクチャラーズポイントを獲得したことは、多少の慰めにはなる。最初から僕たちにはペースがなかったし、正直なところ特に自分には満足できていない」
「何度か信じられないほどトリッキーなステージに直面したし、自信が欠けていた場面もいくつかあった。唯一できたことは、生き残ったこと。マシンをゴールまで持ち帰り、チームのためにポイントを獲得することだ。そして1年の終わりには、そのことがとても重要になる可能性がある」
「僕たちはリセットして、次のラリーにフルパワーで臨む必要がある。カルロス(・デル・バリオ/コドライバー)とのタッグが終わるのは残念なことだ。僕たちは何年にもわたって多くの好結果を出してきたし、彼との仕事は素晴らいものだった」