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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.01.26 07:31
更新日: 2021.01.25 22:40

勝田貴元、モンテカルロで自己最高位の6位「ドライビングに自信を持てるようになった」/WRC開幕戦

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ラリー/WRC | 勝田貴元、モンテカルロで自己最高位の6位「ドライビングに自信を持てるようになった」/WRC開幕戦

 WRC世界ラリー選手権の2021年シーズン開幕戦モンテカルロが1月21~24日、モナコおよびフランスで開催された。このイベントを含め今季全ラウンドにトヨタ・ヤリスWRCで参戦している勝田貴元は、コドライバーのダニエル・バリットとともに伝統のラリーに挑むと、WRC自己最高位となる6位完走を果たし2年連続で選手権ポイントを獲得した。

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの下、2021年シーズンからWRC最高峰クラスへのフル参戦をスタートさせた勝田。その初戦は昨年、ヤリスWRCで初参戦し総合7位入賞を果たしたモンテカルロだ。
 
 WRC最古の歴史と伝統を誇るこの大会は、シリーズ中もっとも難易度が高いイベントとして知られる。その理由はターマック(舗装路)のコースに積雪や凍結区間が表れ、ひとつのSSのなかでも頻繁に路面コンディションが変化する、非常にトリッキーなステージ特性を持つためだ。

 勝田はそのような条件下で経験を積むため、完走を最優先としながら昨年以上のペースで走り続けることを目標に掲げて今季開幕戦に臨んだ。

 ラリー初日、勝田はミシュランに変わってコントロールタイヤを供給することになったピレリのタイヤ特性を理解することに注力。2本のSSでスピンを喫したこともあり、デイ1は総合11番手に留まった。しかし、翌日からはスタート2時間前にコースを走行し最新の路面コンディションを選手に伝える、グラベルクルーのインフォメーションを頼りにペースノートをアップデートし、走行への自信につなげペースアップを図った。

 このデイ2終盤のふたつのステージでSS4番手、5番手タイムを記録した勝田は総合8番手に浮上する。デイ3ではさらに順位を上げ総合6番手に。最終日のデイ4も最後まで順位を守りきった勝田は昨年を上回る6位でフィニッシュ。難関のモンテカルロで自己ベストリザルトを更新してみせた。

「この週末はトリッキーなコンディションのラリーを戦うなかで多くのことを学び、さまざまな経験を積むことができました。少しずつスピードも上がっていき、自信もついていきました」と週末の戦いをふり返った勝田。

「正直なところ、序盤はまったく自信を持てませんでした。新しいタイヤの特性を理解する必要がありましたし、コンディションや路面が変化するセクションでは慎重になり過ぎていました」

「それでも、グラベルクルー(ユホ・ハンニネンと、ハンニネンのコドライバーであるクレイグ・パリー)の助けを借りて、より多くの情報をペースノートに書き加えられたことで、自分のドライビングに自信を持てるようになりました。素晴らしい仕事をしてくれた、僕のグラベルクルーとチームに感謝します」

勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)

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