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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.02.20 07:30
更新日: 2021.02.19 21:39

トヨタ、WRC初開催の北極圏で開幕2連勝を狙う。ラトバラ「テレビ映えする素晴らしいラリーになる」

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ラリー/WRC | トヨタ、WRC初開催の北極圏で開幕2連勝を狙う。ラトバラ「テレビ映えする素晴らしいラリーになる」

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは2月26~28日、フィンランド北部で開催される2021年シーズン第2戦アークティックに、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組とエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、さらにカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組を加えた3台体制で臨み、開幕戦に続く総合優勝を目指す。

 トヨタが3つのタイトル獲得を目標に参戦しているWRCでは例年2月にラリー・スウェーデンが行われるが、今季は新型コロナウイルスの影響により同イベントが中止となり、その代替イベントとしてアークティック・ラリー・フィンランドが開催されることとなった。

 フィンランド北部のロバニエミを拠点にして行われる今大会はWRC初の北極圏でのイベント。コンディションはラリー・スウェーデンと同じく、スタッドタイヤを使用するフルスノーとなるが、同地では例年積雪が多く近年のWRCで度々問題となる雪不足の心配は無用だ。

 ラリーは26日(金)に開幕し、初日は今大会最長の全長31.05kmのステージを2回走行する。このうち後半のSS2はナイトステージだ。翌土曜は3本のステージをサービスを挟んで各2回走るが、こちらもラスト2本のSSは暗闇の中で実施される。

 28日の最終日は全長22.47kmのステージを2本続けて走行。最終ステージとなるSS10はステージ上位ドライバーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”に設定された。

雪かき役を強いられるものの、開幕2連勝を狙う王者セバスチャン・オジエ
雪かき役を強いられるものの、開幕2連勝を狙う王者セバスチャン・オジエ

 1月末に行われた第1戦モンテカルロでワン・ツー・フィニッシュを飾ったトヨタ。地元で優勝を飾り、理想的なシーズンのスタートを切ったオジエはスウェーデンでも過去3回の優勝経験を持つ。また、前戦2位のエバンスは昨年、スウェーデンでチーム加入後初の勝利を達成し、スノーラリーでのパフォーマンスを証明している。

 そんなふたりを抑えて今大会の優勝候補の筆頭に挙げられているのが若手のロバンペラだ。20歳のフィンランド人ドライバーは、前戦4位となったことで出走順がオジエとエバンスより遅くなり、アークティックでの“雪かき役”を免れる。

 また昨年、フィンランド国内選手権の開幕戦として行われた今大会の姉妹イベント、アークティック・ラップランド・ラリーにトヨタ・ヤリスWRCで参戦し、ユホ・ハンニネンとのコンビで優勝を飾った。2020年のラリー・スウェーデンでは3位となりWRC最年少表彰台記録を更新したロバンペラ。今季は自国開催のスノーラリーで昨年以上の好結果を狙う。

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