いよいよ2021年4月に開幕を迎える電動オフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』だが、この独創的コンセプトのシリーズに参戦表明した最後のチームが、女性ドライバーのラインアップを発表。元F1チャンピオンで2018年スーパーGTのGT500クラス王者でもあるジェンソン・バトン率いるJBXEは、自らのペアにシリーズの公式テスターを務めるミカエラ・アーリン-コチュリンスキーの起用をアナウンスした。
スウェーデン出身で地元のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権では史上初の女性ウイナーに輝いた経歴を持つコチュリンスキーは、チャンピオンシップの創設パートナーであるコンチネンタル・タイヤのテストドライバーとして、ラウンチ当初からエクストリームEシリーズに関与してきた。
その立場で、誰よりもワンメイク電動SUV『ODYSSEY 21(オデッセイ21)』のテストマイレージを稼ぎ出し、供給される“CrossContact Extreme E”タイヤの開発を一手に引き受けてきたコチュリンスキーだけに、JBXEとしては強力なドライバーラインアップを完成させたことになる。
創設初年度に向け重要な役割を果たしてきたテスターの役割に甘んじることなく、JBXEのレギュラードライバーとしてシートを獲得したコチュリンスキー自身も「ジェンソン・バトンと一緒にJBXEに参加できることをうれしく思うし、夢が叶ったような気分」と、喜びを語った。
「彼のような素晴らしいチームメイトとレースをすることができるだけでなく、私もジェンソンも、お互いにシリーズ・プラットフォームの可能性を心から信じている」と語ったコチュリンスキー。
「これは単なるモータースポーツではなく、電気自動車の性能を通じて気候変動の影響について人々の見方を再考するよう、強く動機付けることができるスポーツだと感じているわ」