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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.03.23 13:53
更新日: 2021.03.23 14:30

エクストリームEもうひとりの“ジョーカー”は、砂漠の女王ユタ・クラインシュミットに

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ラリー/WRC | エクストリームEもうひとりの“ジョーカー”は、砂漠の女王ユタ・クラインシュミットに

 この4月に迫った初年度開幕を前に“Joker Drivers(ジョーカー・ドライバー)”と呼ばれる新たなポストを創設した新世代の電動オフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』シリーズは、2008、2009年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオンで、WorldRX世界ラリークロス選手権にも参戦するティモ・シャイダーに続き、新たにユタ・クラインシュミットの起用を発表した。

 地球環境保全活動とその啓蒙、さらに男女平等と独創的な放映形態を採用するまったく新しいEVオフロード選手権としてスタートを切るエクストリームEは、この4月3~4日に『Desert X Prix』と銘打ち、サウジアラビアでいよいよ開幕のときを迎える。

 その参戦チームとは異なりシリーズが独自で用意した今回のポストは、実際にレギュラー勢で欠員が出た際にリザーブとして代役参戦するかたわら、エクストリームEのレースコースの設計にも貢献する重要な役割を担う。

 開幕戦の“砂漠”に続き、熱帯雨林、氷河、北極圏、そして海洋などシーズンで訪問する場所の性質上、チーム単位でイベントの現場にバックアップドライバーを配置することが難しいため、クラインシュミットはシャイダーとともに、チームの要求に備えてバックアップ要員としてステアリングを握る可能性もある。

 シャイダーと同じドイツ人でケルン出身のクラインシュミットは、1988年には世界的なラリーレイド・イベントのダカールラリーに挑戦。2輪で3度の出場を経たのち、1995年から4輪に転向してシュレッサー・バギーをドライブし、ステージ優勝も記録する速さを見せる。

 そして最強軍団の称号を欲しいままにしていたミツビシ・ワークスのラリーアートに加入すると、1999年にはパジェロ・エボリューションで総合3位を獲得。そして2001年には増岡浩とのチーム内バトルを制して、史上初のダカールラリー総合優勝を達成した女性ドライバーとなった。

2008、2009年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオンで、WorldRX世界ラリークロス選手権にも参戦するティモ・シャイダーと同じ役割を担う

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