2021年4月3~4日に開幕のときを迎える新世代の電動オフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』シリーズ。そのEVクロスカントリーに挑戦する元F1王者ジェンソン・バトン率いるJBXEは、デビュー戦直前のこのタイミングで新たなパートナーを迎え入れると発表し、Lotus Engineering(ロータス・エンジニアリング)との提携をアナウンスした。
イギリスを代表するスポーツカーメーカー、Lotus Cars(ロータス・カーズ)を含むグループ企業の一部として、モータースポーツに限らず幅広いエンジニアリング・コンサルタントとして活動する同社が、イギリスの元F1王者の新プロジェクトに関与し、技術パートナーとして参加することが決まった。
2018年スーパーGTのGT500クラス王者でもあるバトンは、地球環境保全活動とその啓蒙、さらに男女平等と独創的な放映形態を採用するまったく新しいEVオフロード選手権に、自らのチームを率いて参戦することを決定。今月に入ってその女性ペアに、シリーズの公式テスターを務めるミカエラ・アーリン-コチュリンスキーの起用をアナウンスしていた。
JBXE代表兼エースドライバーでもあるバトンは、チャンピオンシップの創設パートナーであるコンチネンタル・タイヤのテストドライバーとして経験を積んできたコチュリンスキーに続き、最先端のテクノロジーとレースへの献身的な取り組みで高く評価されてきた英国のトップ企業とアライアンスを組み、歴史的価値を持つ初戦を前に「ロータス・エンジニアリングをJBXEに迎えることをうれしく思う」と、チーム体制強化の手応えを語った。
「ロータスはモータースポーツと密接に関連している、英国を代表する素晴らしいブランドだ。そしてこのエクストリームEは『世界初』の課題に満ちた、ユニークでエキサイティングな規定を有する新シリーズであり、そこで彼らと協力して自動車の電動化を促進し、地球環境の保護に役立つ持続可能なソリューションの重要性を訴求できることを楽しみにしている」と続けたバトン。