4月7日、今シーズンのJRC全日本ラリー選手権JN-1クラスにトヨタGRヤリスを投入して参戦するNUTAHARA Rally teamが、3月末に実施した『ADVAN KTMS GRヤリス』のシェイクダウンテストの模様を収めた動画をチームのYouTubeチャンネルで公開した。
27年もの長期にわたってミツビシ・ランサーエボリューションのステアリング握り、現在まで第一線で活躍してきた奴田原文雄。既報のとおり全日本ラリー9冠の“レジェンド”は、長年ランサーを走らせてきたタスカ・エンジニアリングの活動終了にともない、自らの名を冠したNUTAHARA Rally teamを設立し2020年シーズンに挑むことになった。
その新チームでは『Born from WRC』のキャッチコピーで知られるトヨタGRヤリスを競技車両として選択。スバルWRX STI勢が強さをみせるなか今季は世界基準のR5カーも参戦するシリーズ最高峰のJN-1クラスに挑戦する。
そんなNUTAHARA Rally teamは第3戦唐津で迎える実戦デビュー向け、3月30日にアドバンカラーに彩られた『ADVAN KTMS GRヤリス』のシェイクダウンテストを実施した。ただし、この日の走行はエンジンやECU、ブーストはノーマル状態だったといい、テストの主眼はダンパーのセットアップに置かれていたという。
NUTAHARA Rally School出身の若手、東駿吾をコドライバーに迎えて全日本選手権にカムバックする奴田原はテスト後、「なかなかいいタイムが出たので、すべてがノーマルだと思えば、GRヤリスのポテンシャルはかなり高いんじゃないかと思う」と語った。