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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.06.10 15:41
更新日: 2021.06.10 16:07

WRC経験者ケビン・アブリングが2021年WorldRXにフル参戦。ルノー・メガーヌをドライブへ

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ラリー/WRC | WRC経験者ケビン・アブリングが2021年WorldRXにフル参戦。ルノー・メガーヌをドライブへ

 過去2年間のスポット参戦期間を経て、WRC世界ラリー選手権でも活躍したケビン・アブリングが、2021年のWorldRX世界ラリークロス選手権へのフル参戦プログラムを発表した。「以前より確実に速くなった」と語るオランダ出身の32歳は、ゲラン・シシェリ率いるアンコラプテッドに加入し、ルノー・メガーヌR.S.RXスーパーカーをドライブする。

 多くのジュニア・ラリーストの例に漏れず、地元のラリークロス選手権でキャリアを開始したアブリングは、16歳になるまでにオランダとベルギーで3度のタイトルを獲得。2007年から本格的にラリーへと転向し、R3規定のルノー・クリオでは史上最年少のジュニアWRC優勝も記録している。

 その活動と並行し、より環境に優しい技術と代替燃料に特化したモータースポーツ・プロジェクトにも携わってきたアブリングは、2010年にオランダ人ドライバーとして初めてバイオメタノール車をラリー競技に持ち込んで勝利を飾ると、2012年にはケン・ブロック主催のイベント“ジムカーナ・グリッド”にもZ33型ニッサン・フェアレディZでゲスト参戦し、バイオメタノール燃料車初の表彰台を獲得している。

 2011年からはフォルクスワーゲン・モータースポーツの契約ドライバーとしてWRCに参戦する傍ら、母国ではVWとともに2012年にバイオガス(GCN)技術を使用したレースカーも導入。しかし本職のWRCでは、同時期に頭角を表してきたセバスチャン・オジエやアンドレアス・ミケルセンに押されるかたちで徐々に参戦機会を失うことに。

 すると2015年からは心機一転、ヒュンダイ・モータースポーツに移籍してi20 WRCをドライブするも、シーズンを通してWRC2との掛け持ちプログラムで戦うなど、トップカテゴリーのシートには恵まれない状況が続いてきた。

 その後、2019年からはラリークロス界に“復帰”し、ESモータースポーツが開発を担当したシュコダ・ファビアRXスーパーカーでWorldRXの2戦にエントリーすると、双方ともに4位の好成績を残してみせる。

 その活躍を土台として、2020年はGCK UNKORRUPTEDに開発ドライバーとして参加し、今後も電動化に向けた同チームのプログラムを支援する計画だという。

2020年には、すでにGCK UNKORRUPTEDに開発ドライバーとして参加していたケビン・アブリング
2019年にはESモータースポーツが走らせるシュコダ・ファビアで、ノルウェーとスウェーデンの2戦に参戦した

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