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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.06.26 10:44
更新日: 2021.06.26 11:00

5台脱落、牙を剥いたサファリ・ラリー2日目はヌービル首位。勝田が2番手に/WRCケニア

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ラリー/WRC | 5台脱落、牙を剥いたサファリ・ラリー2日目はヌービル首位。勝田が2番手に/WRCケニア

 アフリカ、ケニアで開催されているWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技2日目が6月25日に行われ、デイ2のSS2~7を終えた時点で、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に立っている。

 2002年以来、19年ぶりにWRCカレンダーに復帰したサファリ・ラリーが、世界トップレベルの選手たちと、彼らが駆るWRカーに牙を剥いた。今戦の総合優勝を懸けて戦う最高峰クラスには、3メーカーから計11台のWRカーが参戦したが、その約半数となる5台が競技2日目にして戦線離脱を余儀なくされた。

 復活を果たした伝統のラリーイベント2日目は、サービスパークの南側のエリアに設定された3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行するスケジュールが組まれ、計6本のSSで争われた。そのオープニングステージでは、ヒュンダイのヌービルが速さをみせステージ優勝を果たすと、総合でも前日の5番手から首位に躍り出ることに成功する。

 続くSS3も制したヌービルはその後も順調にラリーを進め午前中のループが終わった時点で、総合2番手につけたカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)を5.1秒リードした。
 
 その後、午後のループのオープニングとなったSS5でロバンペラに逆転を許し、総合2番手に後退したが、SS6で今イベント3度目のステージウインを飾り再逆転に成功。SS7では2度のパンクとエンジンの問題を抱えてタイムを失ったものの、この日最大のライバルとなっていたロバンペラが同ステージでスタックし、デイリタイアを喫したためポジションは変わらず。総合首位でラリー2日目を終えることとなった。

「タイヤのパンクによって少々ドラマがあったが、なんとかサービスに戻ることができた」と語ったヌービル。

「タフな1日だったが、明日もまた大変な1日になるだろう。僕たちは今日多くのことを学んだ。明日はそのことを頭に入れ、小さな問題を回避していく必要がある」

 ヌービルに続く総合2番手につけたのは、トヨタ・ヤリスWRCを駆る勝田貴元だ。SS4番手タイムを2回、3番手タイムが1回、SS7では僚友のセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)と同タイムでステージベストを記録した勝田は、エンジンストールなどの問題を抱えながらも上位に食らいつき、SS4を終えた段階で総合4番手となる。

 迎えたSS7ではチームメイトのラバンペラが戦線を離脱、直前まで総合3番手につけていたオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)がパンクに見舞われタイムを失ったことから順位をふたつ上げ、首位と18.8秒差の総合2番手のポジションを得た。

総合2番手につけた勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
総合2番手につけた勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
アドリアン・フルモー(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
アドリアン・フルモー(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第6戦ケニア

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