6月25日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアの競技2日目はデイ2のSS2~7が行われ、トヨタ・ヤリスWRCで参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、セバスチャン・オジエが総合4番手につけた。チームメイトのエルフィン・エバンスとカッレ・ロバンペラの両名はアクシデントによってデイリタイアを喫した。一方、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムから同戦に参戦している勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は、首位と18.8秒差の総合2番手でデイ2を走破している。
24日(木)からアフリカ、ケニアを舞台に開催されている『サファリ・ラリー・ケニア』は翌25日(金)に競技2日目を迎え、本格的なグラベル(未舗装路)ラリーがスタートした。この日はサービスパークの南側で3本のステージを各2回走行する予定が組まれ、6本のSS、計129.78kmで争われた。
デイ2のステージは乾燥した砂の路面で、“フェシュフェシュ”と呼ばれる粉状の細かい砂が堆積した箇所が数多くみられた。また、大きな石が散乱、深い窪みや轍が掘れたセクションも随所にあり、クルマにとって非常に厳しいコンディションでの戦いとなった。
そんななか前日のSS1を制し、総合首位でデイ2を臨んだオジエは先頭走者としてラリーを開始。ステージの“掃除役”こなしながら走行を続ける。しかし、SS3で足回りにダメージを負い、このステージと続くSS4ではスローダウンを余儀なくされた。
日中のサービスを経て“復活”した7冠王者は、その後2分10秒以上の遅れを挽回すべく午後のラリーに臨み、ここで堅実な走りをみせながらもSS7ではベストタイムをマーク。最終的に総合4番手で競技2日目を終えている。
そのオジエを上回る好走をみせていたロバンペラは、SS2でステージ3番手タイム、SS3では2番手、SS4~5ではベストタイムを記録し一時は総合首位に立った。しかし、総合2番手で迎えたこの日最後のステージ(SS7)で深い轍にスタック。脱出不能に陥りデイリタイアとなった。
また、SS2終了時点で総合4番手につけていたエバンスもアクシデントに見舞われた。彼はSS3の終盤、コース脇の茂みに隠れていた石に右フロントをヒットさせてしまいサスペンションを損傷した。この影響で走行を続けることができなくなったため、エバンスもまたデイリタイアを余儀なくされている。
エバンスは「1日がこれほど早く終わってしまい本当に残念だ」と語り、「正直なところ、かなり基本的なミスをしてしまい、とても後悔している」と続けた。
「ペースノートに記していた情報以上に石が飛び出ていて、それに当たってしまったんだ」