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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.06.27 11:47
更新日: 2021.06.27 11:49

自身初の表彰台へ、勝田貴元が総合2番手キープ。サファリ3日目もヌービル首位/WRCケニア

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ラリー/WRC | 自身初の表彰台へ、勝田貴元が総合2番手キープ。サファリ3日目もヌービル首位/WRCケニア

 東アフリカのケニアで開催されているWRC世界ラリー選手権第6戦ケニアは6月26日、競技3日目のデイ3に設定されたSS8~13が行われ、前日に総合首位に立ったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がポジションをキープ。自身初の表彰台獲得を狙う勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)も引き続き総合2番手につけている。

 WRCイベントとして19年ぶりに復活した『サファリ・ラリー・ケニア』のデイ3は、、サービスパークの北に位置するエルメンテイタ湖の周辺に設定された、3つのステージで行われる計6本のSSが戦いの舞台となった。

 前日に引き続きドライコンディションで開始された競技3日目、オープニングステージとなったSS8は総合首位に立っているヌービルが制し、勝田を含む後続へのギャップを拡げに掛かる。

 午前のループを終えた段階でリードを10秒増やし28.1秒としたベルギー人ドライバーは、今季初優勝に向け、午後のループでも安定した走りを披露する。しかし、この日最後のステージにして全長31.04kmとデイ3最長のSS13“スリーピング・ウォリアー2”が進行されているなか、ラリーは突然の豪雨に見舞われた。

 この雨の影響で乾いた砂の路面はまたたく間に泥地と化し、スタート順が後方の選手たち、すなわちヌービルを含む上位陣を不利にし彼らを苦しめた。
 
 これによってラリーリーダーは、SS13のベストタイムを記録したダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)から35秒遅れとなる6番手でのフィニッシュすることになったが、総合でのポジションは変わらず。同ステージでさらに20秒遅れをとった勝田とのギャップを57.4秒に拡げ27日の最終日に駒を進めている。

「僕はあまり感情的にはならないしストレスを感じないが、今日は正直に言って、そのような状態だった」とヌービルは認めた。

「最後の2日間の戦いの後、僕はそのポジションを失いたくないと思い懸命に戦い続けた。最後には(ライバルたちを)リードすることができて安心した。その差がどれだけかは関係ない。トップに立ち続けることが一番大事だったんだ」

 総合2番手で競技3日目をスタートした勝田は、同3番手につけるオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)との間に設けた、37秒のアドバンテージを守ることがこの日の課題となった。

 そんななかWRC最高峰クラスでの自身初表彰台を目指す彼は、午前中のループでステージ4番手、5番手、3番手とトップ選手たちと遜色のない走りを披露する。だが、2019年王者タナクのスピードがそれを上回り、SS12終了時点で両者の差は14.5秒にまで縮まった。

オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
総合2番手につけている勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア
総合2番手につけている勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第6戦ケニア

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