6月27日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアの競技最終日はデイ4のSS14~18が行われ、前日までのトップが朝のステージで姿を消す波乱が起こるなか、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が逆転優勝を飾った。また、この最終日を総合2番手で迎えた勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2位でフィニッシュし、WRC総合で自身初となる表彰台を獲得した。そんな『サファリ・ラリー・ケニア』の全日程を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/総合4位
「全体的にとても素晴らしいラリーだった。4位と5位はチームにとって素晴らしい順位だし、多くのポイントを獲得できた。昨日は雨のせいで不運に見舞われたときもあったけれど、今週末はアドリアン(・フルモー)ととても良いフェアなバトルができた」
「いつだってラリーでは勝ちたいから、4位は最高の気分だけれど、次回はアドリアンにペナルティがない状態で彼に勝ちたいね。前回僕たちが僅差でバトルをしたのはポルトガルでのことで、僕がトップになった。今回は彼の番だ。少なくともタイムの上ではね!」
「それでもチームにとって4位フィニッシュはすごいことだ。そしてこれからはエストニアに集中する時だ」
●アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)/総合5位
「今朝の時点での唯一の戦略は、完走することだった。サファリ・ラリーは僕のキャリアのなかでも初めての、最高の経験かもしれない。本当に素晴らしい冒険だったよ! この国はときには完全にクレイジーになる。特にリエゾン(移動区間)でね」
「昨日はホテルに戻る途中で、90分以上も完全に足止めされてしまったんだ。しかし、すごい冒険だったし、本当に心からの歓迎を受けていると感じた。とても気に入ったよ」
「最終日はもっとも荒れた岩だらけのステージでのイベントになったが、そこは山のなかに多くの素晴らしい動物がいる、もっとも美しい場所だった。テレビで見返すのが待ちきれないよ。今日は楽しめる時間はあまりなかったけれど、レッキではサルにシマウマ、キリンを全部見られたよ」
「タイムペナルティを受けてしまったが、僕にとって2度目のフォード・フィエスタWRCでのグラベルイベントであるこのラリーを、ステージ優勝を獲得して終えることができて信じられないような気分だ。長いこと良い思い出として残ると思う。ガス(・グリーンスミス)の4位獲得を祝福したいし、チームの全員にお礼を言いたい。そしてアフリカにもありがとう」