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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.07.06 16:10
更新日: 2021.07.06 16:21

GRヤリス駆る勝田範彦、スバルの新井敏弘を0.7秒差で破り移籍後初優勝/全日本ラリー第7戦

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ラリー/WRC | GRヤリス駆る勝田範彦、スバルの新井敏弘を0.7秒差で破り移籍後初優勝/全日本ラリー第7戦

 JRC全日本ラリー選手権第7戦『ARKラリー・カムイ』が7月2日~4日、北海道虻田郡ニセコ町を舞台に開催され、TOYOTA GAZOO RacingのトヨタGRヤリスGR4ラリー(勝田範彦/木村裕介組)が今季初優勝を果たした。

 今季初のグラベル(未舗装路)ラリーであるとともに、2021年のシーズン折り返し地点となったラリー・カムイ。今戦は道央エリアを舞台にした『ラリー北海道』に対し、道西を舞台に争われているイベントで、2018年よりニセコ町を舞台に開催されてきた。

 ステージの路面コンディションは概ねスムーズなグラベルなのが特徴で、速度域も高く、中低速コーナーと高速セクションを併せ持つなど、SSのキャラクターも多彩なラインナップを誇る。

 新型コロナウイルスの影響により、2020年の大会が中止となったことから、2021年のラリー・カムイは2年ぶりの開催に。今大会では、3日(土)のレグ1に6箇所、4日(日)のレグ2にも6箇所と、2日間で合計12本SSの設定され延べ108.84kmの競技区間で争われた。

 8月に第8戦『ラリー横手』、9月に第9戦『ラリー北海道』とグラベルイベントが続くことから、“グラベル3連戦”の初戦として、同時に今後のタイトル争いを占ううえでも注目を集めるなか、最高峰クラスのJN1クラスで幸先の良いスタートを切ったのは、WinmaX DLシムス WRX STIを駆る鎌田卓麻/松本優一組だった。

 地元ドライバーの鎌田は好天に恵まれた3日、オープニングのSS1でベストタイムをマーク。しかし、続くSS2では同じくスバルWRXを駆る新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)がベストタイムをマークすると、新井はSS3でもベストタイムをたたき出し、総合トップで午前中のループを折り返す。

 一方、午後のループではトヨタGRヤリスGR4ラリーで初めてのグラベル戦に挑む勝田範彦/木村裕介組が猛追を開始。同じくGRヤリスを駆る奴田原文雄/東駿吾組(ADVAN KTMS GRヤリス)がSS5でミッショントラブルに祟られてマシンを止めるなか、勝田がSS4、SS5でベストタイムをマークし、一気に総合2番手に浮上した。

 結局、SS6でベストタイムをマークした鎌田がレグ1をトップでフィニッシュし、わずか2.4秒差の2番手で勝田、6.4秒差の3番手で新井がレグ1を走破。シュコダ・ファビアで第3戦から3連勝を飾って今戦を迎えた福永修/齊田美早子組(アサヒ☆カナックOSAMU555ファビア)が4番手につけるものの、すでにトップから15.3秒も引き離されていたことからトップ争いは“鎌田vs勝田vs新井”の3台に絞られることとなった。

JN1クラス表彰式 全日本ラリー第7戦ラリー・カムイ
JN1クラス表彰式 全日本ラリー第7戦ラリー・カムイ

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