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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.09.07 11:59
更新日: 2021.09.07 12:07

エサペッカ・ラッピ、トヨタの“ホーム”フィンランドに5台目のヤリスWRCで出場決定

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ラリー/WRC | エサペッカ・ラッピ、トヨタの“ホーム”フィンランドに5台目のヤリスWRCで出場決定

 昨シーズン所属したMスポーツ・フォードを離脱して以来、WRC世界ラリー選手権のトップクラスから離れているエサペッカ・ラッピが10月1~3日、母国で開催される2021年シーズン第10戦『ラリー・フィンランド』にプライベート参戦することを発表。TOYOTA GAZOO Racing WRTからトヨタ・ヤリスWRCをレンタルし、同ラウンドに挑むことを明らかにした。

 キャリア唯一となる最高峰クラスでの勝利をトヨタ時代の2017年ラリー・フィンランドで挙げているラッピ。彼はWRC公式サイト『wrc.com』に対し次のように語っている。

「これは僕自身のプロジェクトなのでクルマはレンタルすることになる。またメンバーの中にTOYOTA GAZOO Racingのメカニックが入る」

「つまり彼らによって運営されることになるが、マシンのカラーリングは僕たち独自のものになる予定だ」

 今年30歳となったラッピは2018年末にトヨタを去り、シトロエン・レーシングとMスポーツ・フォードで各シングルシーズンを戦ってきた。今シーズンは活躍の場をWRC2クラスに移し、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5を駆りアークティック・ラリー・フィランドとラリー・ポルトガルに出場。両ラウンドでクラス優勝を飾っている。

 そんな彼については2022年シーズンのトヨタ復帰が囁かれている。今季限りでフルシーズンドライバーからの“引退”を発表している7冠王者セバスチャン・オジエと、3台目のヤリスWRCをシェアする可能性があるとされているのだ。

 ラリーウイークの月曜日にヤリスWRCのテストを行うラッピは、フィンランドでの走りがそれらの話し合いに役立つことに期待を寄せているが、ラリーの結果については予測をしていない。

「これが(将来の話の)助けになればいいが、だからこそ僕は賢くなければならない。この交渉を壊さず自分の力にしたいと思っているので、あまり無理はしたくない。自分に余計なプレッシャーをかけたくないんだ」と述べたラッピ。

「順位という意味でのフィニッシュ目標は設定できない。週末はステージタイムや全体のスピード、そして改善に集中する必要がある。初日にどのようなスピードで走れるのか予測できないため、それがもっとも賢明な方法だと思う」

「いまの僕には少しルーティンワークが不足している。それは明らかだ。テストでは主にWRカーのスピードに慣れることと、エアロに慣れることが目的になるはずだ」

「イベントのなかでも、とくに最初のうちはヤリスWRCでどれだけ速く走れるのかを改めて理解しようとすると思う。おそらく、少なくとも週末までにはふたたびスピードを上げ、ラリーの終盤には良い時間を過ごせることを願っている」


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