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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.11.22 16:29

オジエが8度目の王座獲得。トヨタの27年ぶり3冠達成に「皆を本当に誇りに思う」とラトバラ代表/WRC

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ラリー/WRC | オジエが8度目の王座獲得。トヨタの27年ぶり3冠達成に「皆を本当に誇りに思う」とラトバラ代表/WRC

 11月21日、WRC世界ラリー選手権第12戦モンツァの競技最終日がイタリア・ロンバルディア州のモンツァ・サーキットで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝を飾るとともに通算8回目となるドライバーおよびコドライバーチャンピオンに輝いた。

 彼らと最終戦までチャンピオンシップを争ったエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタ・ヤリスWRC)は激しい攻防の末、総合2位でフィニッシュし、ドライバー/コドライバー選手権2位を獲得。また、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタ・ヤリスWRC)は総合9位で完走し、チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得を支えた。

 2021年シーズン最終戦として18日に開幕した『ラリー・モンツァ』のデイ3は、モンツァ・サーキット内で3本のステージが行われた。早朝は霧が立ち込め、その後は曇り空が続く肌寒い1日となったこの日、初日から両者一歩も引かない大接戦を繰り広げてきたオジエとエバンスは、オープニングのSS14“グランプリ2”でステージ2番手となるまったくの同タイムを記録。ギャップは前日終了時の0.5秒から変わらぬまま、残るステージ数はふたつとなった。
 
 続くSS15でわずかにチームメイトをリードするオジエは4番手タイムをマークした一方、追いかける立場のエバンスは2度のエンジンストールによってタイムを失い、その差が7.6秒に拡がってしまう。
 
 迎えた最終パワーステージ(SS16)でオジエは5番手、エバンスは3番手タイ(4番手扱い)のタイムを残すも、7.6秒をひっくり返すには至らず。この結果、オジエが最終戦を制し、自身とイングラシアにとって8回目となるシリーズチャンピオンを獲得した。

 オジエ/イングラシア組の勝利は今季5度目、通算では54回目の総合優勝となっている。なお、今大会をもってイングラシアが現役を退くことから、同コンビによる勝利はこれがラストとなった。

「今の気持ちを表現するのはとても難しい。いつもそうだが、チャンピオンシップを勝ちとるためには多くのことを捧げてハードにシーズンを戦う必要があり、へとへとになってしまうんだ。しかし、僕たちは今日のような瞬間を経験するために戦っている」と語ったオジエ。

「チームのメンバー全員に感謝します。彼らの存在なしに我々は何もできないし、今日はチームの全員がワールドチャンピオンになったのだから、みんなで祝おう!」

コンビ最後のラリーで通算54勝目を挙げたセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第12戦モンツァ
コンビ最後のラリーで通算54勝目を挙げたセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第12戦モンツァ
“シューイ”を披露した8冠王者ジュリアン・イングラシア。彼はこのラリー・モンツァを最後に現役を引退する
“シューイ”を披露した8冠王者ジュリアン・イングラシア。彼はこのラリー・モンツァを最後に現役を引退する

■代表としてふたたびチャンピオンに「それを達成できたのは、特別な出来事」とヤリ-マティ・ラトバラ


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