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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.11.22 12:40
更新日: 2021.11.22 16:41

最高峰の舞台でヤリスWRCが大接戦「本当に夢のような話」【豊田章男オーナーコメント全文】

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ラリー/WRC | 最高峰の舞台でヤリスWRCが大接戦「本当に夢のような話」【豊田章男オーナーコメント全文】

 イタリア北部のモンツァ・サーキットを中心に11月18日から21日にかけて開催されたWRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・モンツァ』。現行WRカーの“ラストイヤー”となる2021年シーズンの最終戦となったこのラリーでは、ドライバー選手権およびコドライバー選手権、そしてマニュファクチャラー選手権の3タイトルを懸けた戦いが繰り広げられ、トヨタ・ヤリスWRCを駆るセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が優勝で通算8回目の王者獲得を決め、TOYOTA GAZOO Racing WRTがマニュファクチャラーズタイトルを獲得。トヨタは1994年以来、27年ぶりとなるシーズン3冠を成し遂げた。

 この結果にトヨタ自動車社長兼TOYOTA GAZOO Racing WRTチームオーナーである豊田章男氏がコメントを発表し、選手権を戦い抜いたすべてのクルーと、今季からチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラ、そして全チームスタッフに対し感謝と労いの言葉が送られている。豊田チームオーナーのコメント全文は以下のとおりだ。

* * * * * *

豊田章男(TOYOTA GAZOO Racing WRT チームオーナー)

今シーズンは、どのラリーも(勝田)貴元を含む4人のドライバーたちの誰かが表彰台に立ってくれていました。私も「誰かが勝ってくれるだろう…」という想いを持ちながらワクワクした気持ちで全戦を見守ることができていたと思います。

そして迎えた最終戦。セブ(セバスチャン・オジエ)は8度目のチャンピオン。エルフィン(・エバンス)は初のチャンピオンを懸けて最後の最後まで全力で駆け抜け戦ってくれました。いちファンとしても最高にエキサイティングな気持ちにさせてもらえました。「こんなにもエキサイティングな走りを最高峰の道でヤリスが……」我々トヨタにとっては本当に夢のような話です。そんな気持ちにさせてくれた2台のクルーたちに心から“ありがとう”と伝えたいと思います。

そしてその戦いを制したセブ、ジュリアン(・イングラシア)、チャンピオンおめでとう! 今日も最後まで全力でエルフィンを迎え撃った君たちの走りに心から敬意を表します。8度のチャンピオン獲得は本当に偉大な記録です。その内2回がトヨタでのチャンピオンであることを我々も誇りに思います。本当にありがとう!

我々は同時にマニュファクチャラーズタイトルも獲得することができました。「マニュファクチャラーズタイトルも絶対に獲る……」「同時にセブとエルフィンにも心おきなく戦ってもらう……」このふたつを成し遂げようとチームは心をひとつに最終戦に臨んでくれていました。自分が上位にいればチームタイトルは決まると分かっていたカッレの走りがまさにこのことを示していたと思います。カッレ、ヨンネ、チームのためにありがとう。このような采配でチームが笑顔になれたのはヤリ-マティ(・ラトバラ)がいたおかげです。

表彰台でシャンパンファイトの“餌食”になったヤリ-マティ・ラトバラ代表(TOYOTA GAZOO Racing WRT) 2021年WRC第12戦モンツァ
表彰台でシャンパンファイトの“餌食”になったヤリ-マティ・ラトバラ代表(TOYOTA GAZOO Racing WRT) 2021年WRC第12戦モンツァ

■ラトバラの“負け嫌いな采配”がチームを強くした


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