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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.11.23 07:25
更新日: 2021.11.22 21:16

勝田貴元、WRC最終戦モンツァは7位。2度のセカンドベストなど「いくつか収穫があった」

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ラリー/WRC | 勝田貴元、WRC最終戦モンツァは7位。2度のセカンドベストなど「いくつか収穫があった」

 11月18~21日、イタリア北部のモンツァ・サーキットを中心にWRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・モンツァ』が開催され、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムから同ラウンドに挑んだ勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタ・ヤリスWRC)は、セカンドベストタイムを2回記録するなどスピードを示し、総合7位でフィニッシュした。

 2021年シーズン最終戦、そして現行規定WRカーでの“ラストイベント”として実施されたラリー・モンツァは、その名のとおり伝統のクラシック・サーキットが戦いの中心となるラリーだ。

 今大会も昨年と同様に、サーキット内に残る旧オーバルコースのバンクやF1のグランプリコースとして有名なレーシングコース、それらをつなぐ未舗装のサービスロードが組み合わされたサーキットステージと、モンツァの北東に位置するベルガモ周辺の山岳ステージというキャラクターの異なるふたつのターマック(舗装路)ステージで構成され、2021年大会では後者の割合が半分以上に増加した。

 18日(木)のシェイクダウンを経て迎えたラリー初日のデイ1。勝田は午前のループに設定された4本の山岳ステージでは濃い霧と湿った路面を警戒し、やや慎重なスタートを切る。しかし、サーキットに戻って行われた午後のループでは力強い走りを披露。5番手タイムを2度記録して総合6位にポジションを上げる。さらに、1日の最後のSS7ではステージ2番手のタイムをマークしてみせた。

 翌20日(土)には午前の山岳ステージでも自信とスピードを高め、SS9で4番手タイムを記録すると、その後サーキットで実施されたSS12でも4番手タイムを刻むなど上昇気流をつかんだ。日曜日もその勢いを維持した勝田はオープニングのSS14をステージ4番手で終え、総合5位のライバルとの差を詰める。
 
 しかし続くSS15では、シケインに設置されたコンクリートブロックに左フロントタイヤをヒットさせてしまい、その後ダメージが拡大。ストレートを走行中にサスペンションが壊れたことで姿勢を崩し、スピン状態でバリアに激突するアクシデントに見舞われた。

 幸いにも、勝田はこのステージを走破することができたものの、順位は7番手に後退。最終パワーステージ(SS16)への出走も危ぶまれることになった。だが、メカニックたちの懸命な修復作業により、わずか15分間のサービスの間にヤリスWRCは復活を果たす。
 
 勝田は彼らの努力に報いるべく、SS16で渾身のアタックを敢行。今大会2回目となるセカンドベストタイムを記録し、ポジティブなかたちで長かった2021年シーズンを締めくくった。また、パワーステージで得たボーナスの4ポイントによって、勝田はドライバー選手権7位を獲得している。

勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第12戦モンツァ
勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第12戦モンツァ

■初日から一転して「土曜日はすぐに自信を持てるようになり、タイムも向上した」


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