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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.11.30 18:00
更新日: 2021.11.30 18:26

ダカールラリー2022のルートが発表。新設FIA世界ラリーレイド選手権のカレンダーも明らかに

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ラリー/WRC | ダカールラリー2022のルートが発表。新設FIA世界ラリーレイド選手権のカレンダーも明らかに

 ダカールラリーを主催するASOアモリ・スポーツ・オーガニゼーションは11月28日、来年1月1日から14日まで中東サウジアラビアで開催される『ダカールラリー2022』のルートを発表した。

 44回目の大会となる2022年のダカールは、既報のとおり3年連続でサウジアラビアでの1国開催となり、同大会はFIA国際自動車連盟が新たに創設したクロスカントリーラリーの世界選手権、FIA世界ラリーレイド選手権(W2RC:ワールド・ラリーレイド・チャンピオンシップ)の開幕戦として実施される。

 2022年からスタートするこの新シリーズは全5ラウンドで構成され、1月のダカールを皮切りに、第2戦アブダビ・デザート・チャレンジ(3月5~10日)、第3戦カザフスタン・ラリー(4月24~30日)、第4戦ラリー・アンダルシア(6月6~12日)、最終戦ラリー・モロッコ(10月6~12日)と続いていく。

 そんなチャンピオンシップのオープニングイベントに指定された伝統のラリーは、今週末にはF1が初開催される港町ジェッダでスタートを迎える。しかし、競技が本格的に始まるのは翌2日から。初日は競技のスタート地となるハイルへの“トレッキング”の日となり、その中に設定された全長19kmのミニ・スペシャルステージが長旅を開始した参加者たちにとってのスパイスとなる。

 2022年のダカールで特徴的なのは、砂のステージが中心となり多くの日程で砂丘超えが待ち受ける点と、多数のループステージが設定されている点だ。競技初日のステージ1Bもそのひとつ。ハイルを立ち、時計回りのステージを経て同地に戻ってくるルートが取られている。
 
 その他、サウジアラビア国内を時計わまりに巡っていくなかで、休息地となる首都リヤドでは東と西にそれぞれループステージが設けられ、後半戦のビバーク地であるワディ・アド・ダワシルとビシャにも各ひとつずつ同様のステージが設定された。
 
 そのビシャからスタートする12番目のステージを走破すると、ラリーのスタート/フィニッシュ地となるジェッダに帰還する。この間の総走行距離は8000km以上、スペシャルステージの合計距離でも約4300kmに上り、マシンだけでなく選手やチームスタッフ全員の耐久力が試されることとなる。

 また、今大会では2030年までに低公害車だけでフィールドを構成することを目指す“ダカール・フューチャー”計画の第1段階が展開され、持続可能社会に向けた新たなチャレンジが始まる。このエネルギー転換を促進するため、ASOとFIA国際自動車連盟はコンストラクターに代替燃料車の開発を奨励するための共同作業として、T1アルティメット(T1.U)カテゴリーを創設。初開催となるこのカテゴリーには、計4台のマシンがエントリーする予定だ。

 そのうちの3台を走らせるアウディは、前年王者ステファン・ペテランセルやカルロス・サインツ、マティアス・エクストロームがドライブするシリーズハイブリッド車両『アウディRS Q e-tron』でダカールに挑む。もう一台の参戦車両は2023年又は2024年に水素燃料電池車で参戦するための予備的な取り組みとして、バイオエタノール燃料を動力源とする『GCKサンダー』で、ドライバーは2009年のクロスカントリーラリー・ワールドカップ王者のゲラン・シシェリが務める。

 第2回ダカール・クラシックの参加者を含め430台のマシンと148名のクルーは、競技開始前の12月30日と31日に車検および運営上の審査を受けることになっている。

■FIA世界ラリーレイド選手権 2022年シーズンスケジュール

Round Date Event Country
Rd.1 1月1~14日 ダカールラリー サウジアラビア
Rd.2 3月5~10日 アブダビ・デザート・チャレンジ アラブ首長国連邦
Rd.3 4月24~30日 カザフスタン・ラリー カザフスタン
Rd.4 6月6~12日 ラリー・アンダルシア スペイン
Rd.5 10月6~12日 ラリー・モロッコ モロッコ

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