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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2016.12.27 17:20
更新日: 2016.12.27 18:09

WRC:フォルクスワーゲン、“お蔵入り”の17年型ポロR WRCは保守的な設計だったと明かす

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ラリー/WRC | WRC:フォルクスワーゲン、“お蔵入り”の17年型ポロR WRCは保守的な設計だったと明かす

 2016年限りで世界ラリー選手権(WRC)での活動を終了したフォルクスワーゲンは、2017年シーズンに向けて開発していた17年型ポロR WRCがライバルに比べ“保守的な”思想で開発されていたと語った。その一方で、マシンの剛性には自信があったと述べている。

 一部ではプライベートチームが走らせる可能性も指摘されているポロR WRCは、フォルクスワーゲンが開発に1年以上を費やしてきたマシン。しかし、同社のシリーズ撤退により日の目を見る可能性は限りなくゼロに近い状況だ。

 フォルクスワーゲン・モータースポーツでテクニカル・ディレクターを務めるフランソワ-クサビエ・ドゥメゾンは、マシンのホモロゲーション取得時にライバルのスペックシートを閲覧。その際に、フォルクスワーゲンがコンサバティブな方向に寄っていたと感じたという。

「とくに空力面で、我々はライバルに比べかなり保守的な思想を持っていたと感じた」とドゥメゾン。

「しかし、信頼性の面では我々が一歩先に行っていたと確信しているよ」

「たとえばラリー・オーストラリアでは、ドライバーは道幅いっぱいに攻めていく。2017年に同じことをすれば、マシンからパーツが飛び散ることになるだろうね」

「我々は地方で走行テストを行った際に、同じ状況に陥り、そこらじゅうにカーボンをばらまいた。そこから学習したんだよ」

「(空力パーツが壊れて)スタートから5キロしか持たない強力なダウンフォースと、それほどではなくても終始安定しているダウンフォース。そのどちらを取るかという話だ。その結果、我々は保守的になったというわけだよ」

17年型ポロR WRCでは、ライバルより安定したダウンフォースを発生させることを優先させたという
17年型ポロR WRCでは、ライバルより安定したダウンフォースを発生させることを優先させたという


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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