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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.02.19 07:15
更新日: 2022.02.18 22:01

WRC第2戦スウェーデン、トナカイの群れが原因でデイ2に予定のSS2本が中止に

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ラリー/WRC | WRC第2戦スウェーデン、トナカイの群れが原因でデイ2に予定のSS2本が中止に

 2月24日から27日にかけてスウェーデン北部の学園都市、ウメオを中心に開催されるWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンのSS9および再走ステージとなるSS13が、トナカイの群れの予想外の移動にともないスケジュールから削除されることになった。

 ラリーのホスト都市となるウメオから見て北西に位置する20.49kmの当該ステージは、当初26日(土)の競技2日目、デイ2の午前と午後に各1回ずつ日中のステージとして実施される予定だった。

 しかし、ラリー・スウェーデンのグレン・オルソンCEOは、ステージが開催される予定だったエルトレスク地域のトナカイ農場の報告を受け、ふたつのステージを中止する決定を下したと語った。

「残念なことに、現在の天候によって引き起こされるトナカイの群れの予期せぬ移動のために、農場側から(地域への)アクセスが不可能になったとの連絡があった」

「双方からさまざまな解決策が提示され、両当事者によって検討がなされてきたが、残念ながら我々はこのステージを開催するために必要な解決策を見つけることができなかった」

「遅きに失した決断だが、それはこの状況を回避するための関係者全員の断固とした努力を反映している」

 この決定によりキャンセルされた2本のSSの代替ステージは行われず、ラリーは当初の計画から2本少ない全17本のSSで実施されることになった。土曜の競技スタート時間を遅らせた新しいアイテナリーは後日発表される予定だ。

 WRCプロモーターのイベントディレクターであるサイモン・ラーキンは、この決定は残念だがやむを得ないと述べた。

「WRCプロモーターとFIA国際自動車連盟は、ラリー・スウェーデンの決定を尊重する」と同氏。「(ラリーのホストタウンが)北部のウメオに移動したことはラリーにとって前向きなステップであり、来週のイベントと、この地域の長期的な将来の成功を確信している」

 新型コロナウイルス流行の影響で開催中止となった2021年を間に挟み、2年ぶりに開催される2022年のラリー・スウェーデンは、雪不足の懸念を払拭するため開催地をこれまでのトルシュビーから北部最大の都市であるウメオに変更している。

2020年に開催されたラリー・スウェーデンは、雪不足の影響で多くのステージでグラベル(未舗装路)が露出していた
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2021年シーズンはラリー・スウェーデンの中止にともない、フィンランドでアークティック・ラリーが代替開催された
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